大動脈壁の内膜に亀裂が生じ、そこから血液が中膜の層間に侵入したもの。急性に発症する。
巨大な解離腔を形成するので、解離性大動脈瘤(DA)ともいう。
【原因】
原因不明の中膜壊死や、動脈硬化症による。好発部位は胸部大動脈。
TからV型に分けるド=ベーキー分類と、スタンフォード分類がある。解離が上行大動脈に進展しているものをA型(ドベーキー1.2)、していない(下行解離)ものをB型(ドベーキー3.4)。

スタンフォードA型は緊急手術。つねに破裂、心タンポナーデ、AR(大動脈弁閉鎖不全)心筋梗塞の危険があるため。

スタンフォードB型は、降圧、安静。

【症状】
激痛 胸部から始まり、腰へ。
ショック

【診断】
X線 左第1弓(大動脈影)が拡大
経食道エコー、CT.MRI.DSA診断

【治療】
血圧100(から120)前後

スタンフォードA型は緊急手術(大動脈壁を人工血管で置換)。