スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

IR(インフュージョンリアクション)

インフュージョンリアクション

…急性輸注反応、注入反応、点滴反応などの意味。分子標的薬の点滴時に見られる。抗癌剤による過敏症とは異なるから、日本語には訳さない。

【症状】

発熱、悪寒、頭痛、発疹、嘔吐、呼吸困難、血圧低下、アナフィラキシーショック など

特に初回治療の24時間以内に起こることが多い。

【原因】

解明されていないが、サイトカイン放出に伴い、一過性の炎症やアレルギー反応が引き起こされると推測されている。

【異常が認められたら】

点滴中止、ソルコーテフ投与。症状が治まったら、点滴速度を遅くして再開する。

また、前処置として抗ヒスタミン薬(やステロイド)を投与する。(カロナール、クラリチン)

敗血症@

敗血症

【概要】

体内のどこかに感染巣があり、その部位で細菌などが増殖して、細菌などが血液中に入った場合を菌血症といい、それに引き続いて生じた全身性炎症反応(SIRS)を伴う病態を敗血症という。

感染症に対する制御不能な宿主反応に起因した、生命を脅かす臓器障害を伴う。

敗血症性ショックとは:循環、細胞、代謝の異常を有する敗血症。

【診断基準】

※非ICU患者の場合

qSOFA2点以上

呼吸数≧22/

意識レベルの低下

収縮期血圧≧100mmHg

☆どうして呼吸数が大事なのか?

普段血液のpH7.5

pHは腎臓でも調整できるが、一番容易なのは呼吸で調整すること

具合が悪くなると体は酸性に傾く(アシドーシス)。

呼吸で代償しようとするので、頻呼吸になる。(呼吸性アルカローシス)

☆過換気になると呼吸性アルカローシスになるのはなぜ?

二酸化炭素は、血液に溶け込むと重炭酸イオン(HCO3-)を生じ、血液は酸性になる。

だから過換気で二酸化炭素が減ればアルカローシスになる。

GCS13以下という基準があるけど、大事なのは「普段より下がっているかどうか」!

GCS

開眼 E

言葉 V

運動 M

6

指示に従う

5

見当識あり

痛い場所に手を持っていく

4

自発的に

錯乱状態

逃避屈曲(肘がひらく)

3

言葉で

不適当な単語(word

異常屈曲(除皮質硬直)

2

痛みで

無意味な発声(voice

異常伸展(除脳硬直)

1

開眼せず

発声せず

まったく動かず

前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2020年08月 >>
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31