スポンサーサイト



この広告は30日以上更新がないブログに表示されます。

水頭症と正常圧水頭症

【水頭症】
頭蓋内に多量の脳脊髄液が貯留して、脳室などの髄液腔が異常に拡大する状態。
頭蓋内圧が上昇する。

小児成人

原因:小児では髄膜炎後、脳の形成異常
成人ではSAH、頭部外相後

症状:頭痛、嘔吐、脱水症状
※落陽現象:眼球上転障害のため瞳孔が下方へ下がる

治療:シャント(短絡)手術
VPシャント(脳室ー腹腔シャント):脳室から腹腔内へ髄液を導く
脳室ー心房シャントもある

【正常圧水頭症】
髄液圧は正常。

60歳前後に多い。

原因不明のこともある。
頭部外傷後、16ヶ月後に症状が出ることも。

歩行障害、尿失禁、認知症
※治療できる認知症!

瞳孔

散瞳:両眼とも5ミリ以上
縮瞳:両眼とも2ミリ以下

脳梗塞

脳梗塞

脳血栓と脳塞栓に大別される。

脳血栓・・・血栓が形成されて、血管の内腔がだんだんと狭窄し、脳実質に血流が十分に供給されなくなり、その領域の脳が壊死して機能障害を起こす。

アテローム血栓性脳梗塞(主幹動脈に起きて大きな梗塞巣をきたす)とラクナ梗塞(細い動脈に起きて小梗塞を起こす)とがある。

脳塞栓・・・心臓や頸動脈の内壁にできた血液凝結塊が塞栓(栓子)となって、脳を栄養する動脈を詰まらせるために起こる。

 

好発年齢

脳血栓:壮年、高齢者

脳塞栓:若年者もある

前駆症状としてのTIA

脳血栓:多い

脳塞栓:少ない

発症

脳血栓:安静時

脳塞栓:日中活動時

意識障害

脳血栓:ないこともある

脳塞栓:呈することもある

大脳皮質の障害による症状

脳血栓:少ない

脳塞栓:多い

梗塞の分布

脳血栓:アテローム;まだら、ラクナ;基底核部

脳塞栓:大きい

基礎疾患

脳血栓:HTDM

脳塞栓:AfMI

予防

脳血栓:抗血小板薬(アスピリン、チクロピジンなど)

脳塞栓:抗凝固薬(ワルファリン)

失語症

失語症

言語中枢の大部分は左側

運動失語(ブローカ失語) 他人の言葉を理解することは可能であるが、自分で話す言葉はスムーズでない。書字も不正確。前頭葉のブローカ中枢の障害で起こる。

 

感覚失語(ウェルニッケ失語) 発語量は多く流暢だが、意味不明であることが多く、他人の言っていることが理解できない。側頭葉のウェルニッケ中枢の障害で起こる。

脳梗塞 MCA

脳梗塞

中大脳動脈(MCA)閉塞

臨床症状反対側の失語(特に下肢<上肢)、感覚障害、反対側の同名性半盲、失語・失読(優位半球)、ゲルストマン症候群(優位半球頭頂部)

※同名性半盲両眼の同じ側が見えなくなる症候のこと。

【治療】

<抗凝固薬>ワルファリンカリウム(ワーファリン)

<高血小板薬>アスピリン、塩酸チクロピジン

<基礎疾患の治療>高血圧、糖尿病、脂質異常症、不整脈

<リハビリテーション>

前の記事へ 次の記事へ
カレンダー
<< 2024年05月 >>
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31