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APL とDIC

APL いきなりDIC

…なんらかの原因で白血病細胞の分化が障害されている状態。

ATRA(ベサノイド)はブロックを解除し、死滅させるのではなく、成熟好中球へと誘導する(分化誘導療法)。=骨髄抑制がみられない。DICを改善する。

副作用;急激な白血球増加に伴う呼吸不全を中心とした致死的なレチノイン酸症候群

ATRAとケモを併用する(JALSGのレジメン/寛解;イダマイシン、キロサイド)

イダマイシンのみ末梢からすることもできるが、キロサイドもあるためやっぱりPICCを挿入する

再発例にはトリセノックス(三酸化ヒ素)

白血球数が200,000とか腫瘍量が多いと危険

DIC 脳出血とかに注意

→全身に微小血栓ができる→血小板と凝固因子が消費され枯渇する→出血

血栓が溶解する

血栓が血管を閉塞→臓器の虚血→多臓器不全(意識障害、急性腎障害、呼吸不全)

治療

1 原疾患の治療

2 抗凝固療法

3 FFP(凝固因子の補充)、PC

IR(インフュージョンリアクション)

インフュージョンリアクション

…急性輸注反応、注入反応、点滴反応などの意味。分子標的薬の点滴時に見られる。抗癌剤による過敏症とは異なるから、日本語には訳さない。

【症状】

発熱、悪寒、頭痛、発疹、嘔吐、呼吸困難、血圧低下、アナフィラキシーショック など

特に初回治療の24時間以内に起こることが多い。

【原因】

解明されていないが、サイトカイン放出に伴い、一過性の炎症やアレルギー反応が引き起こされると推測されている。

【異常が認められたら】

点滴中止、ソルコーテフ投与。症状が治まったら、点滴速度を遅くして再開する。

また、前処置として抗ヒスタミン薬(やステロイド)を投与する。(カロナール、クラリチン)

ハーベスト

末梢血骨髄幹細胞採取 PBSCT

【必要物品】

処置車参照(バイタルセットも。ワゴンに乗せて持ってく)+止血包帯+CVの準備(必要そうなとき。末梢確保出来なかった時のため)
・処置車ごと持っていく。

【前日まで】

・最初からクリーンルームの人もいるが、ハーベストまでは大部屋でも可。(大量化学療法はクリーン)

・チェックリスト参照。

・当日は6時までに採血をとって6時までに検査に下ろす。

7時にはG-CSF、当日も打つ。

・リドカインテープ貼付しておく。2時間前までに。

【施行中】

・ルートをとるのは医師。

イソジン綿棒で消毒。脱血16G(ハッピーキャス)、返血20G(スーパーキャス)

【低カルシウム血症】

・手足のしびれ、吐き気、めまいなど。強直性痙攣(テタニー/助産師手位)、意識レベル低下。

・ポカリ飲んでもらう(介助)。

・症状あれば医師にカルチコール投与の指示をもらう。(または、1時間30分、3時間、終了時)
・カルチコール8.5% 5ml+生食15ml=合計20mlは生食
・510分かけIV(急速投与することで血圧変動や心悸亢進や徐脈や熱感などの副作用が起きる可能性)。返血ラインをつかってよいが、返血のタイミングによっては圧が強くて全然注入できないこともある。(ロックシリンジだと便利…!)
※心悸亢進:動悸。前胸部の不快感。徐脈でも頻脈でも正常心拍でも感じる。

【迷走神経反射】

・失神、血圧低下、心拍数低下

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CVAD

エンドキサンを12時間おき
ウロミテキサン持続

エンドキサン
 シクロホスファミドのこと。出血性膀胱炎に注意

ウロミテキサン 
 シクロホスファミド使う時にやる。出血性膀胱炎とか排尿障害の予防

移植 auto-PBSCT

auto-PBSCT 自家末梢血幹細胞移植

【適応】

悪性腫瘍患者で、抗がん剤の投与量をふやせば効果が期待でき、従来の化学療法では治療に限界がある場合に適応となる。

中等度悪性群の非ホジキンリンパ腫や、MMなど。

【方法】

化学療法後の造血回復期の末梢血を採取(ハーベスト)し、その後強力な化学療法(HDM,M-BEAM:メルファラン;アルケラン…クライオセラピー)の際に、保存した造血幹細胞を含む末梢血を戻し、骨髄機能を回復させる。白血球で914、血小板で1216日程度で回復すると言われている。

【必要物品】

・輸血セット(輸血部が持参)

・酒精綿 複数

100ml生食 2,3本(1本でもいいかも)

・手指消毒剤

・バイタルセット

・ビニール袋

PHS

・心電図モニタ クリーンルーム内に入れる

【具体的な方法】

PICCでしたら前回すごく時間かかったので、先生が正中に20Gでとってくれたぞ!!

1.開始日、時間を医師と打ち合わせし、事前に輸血部に連絡する。

2.患者にモニタを装着。バイタル測定。

3.一番近いシュアプラグを消毒する。

4.移植直前に指示のソルコーテフを点滴する。

5.NS100mlに輸血セットを接続し、プライミングしておく。

6.手指消毒。

7.輸注5分前に輸血部に連絡し解凍後病室に運んでもらう。

8.輸血部の方と一緒に幹細胞移植の支給表のダブルチェック(これはその都度おこなう)

9.フローズンバッグ全体を酒精綿で拭き、青キャップのシールをミシン目に沿って剥がし、キャップを外す

10.青キャップの先端を酒精綿で消毒し、パックと輸血セットを接続する(この輸血セット、最近では最後まで変えなくていいらしいゾ/目つまりするから変えてた)輸血と同じように、根本までしっかりと!

11.クレンメ全開で滴下する 終わりそうになったら輸血部に電話

12.輸血セットを変えるときは、輸血セットのルート内(の細胞)を生食で流し(超勿体ないもんな!)細胞でプライミング(字面がすごい)した新しい輸血セットと交換する

13.15分間隔でバイタル測定、モニタ波形確認

14.輸注後、ルート内の細胞をNSで流し、輸血セットを接続から外す

15.幹細胞移植の伝票(1枚にいくつもロット番号が書かれてくる)は記入後スキャン(し検査課に送る)(これは輸血の伝票も一緒だね)

輸血じゃないからとくに電カルに副作用のあり/なし画面は関係ないのかな?

【観察】

輸血と同じ 特に輸注後3時間は要注意 モニタも3時間は装着 観察も輸血と同じく24時間後まで。

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