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「ちゃんとやんねん」「緊張なんかする意味がわからん」 「反復・継続・丁寧」(北信介)
悪液質
がんが体の栄養を奪い取ってしまい、栄養状態が悪化していく様態のこと。
脂肪組織と骨格筋の両方が消耗する。
とくに膵癌やMK。
タンパク合成が低下し、タンパク分解が亢進する。体重減少する。とくに顔面の側頭筋が喪失する。
悪液質に伴いケモに対する反応が低下し、機能的能力も低下し、死亡率は上がる。
ヒプマイばとん
急性膵炎
膵酵素が膵内で活性化し、膵組織や膵周辺組織を自己消化することによって、浮腫・壊死・出血が生じる。重症化すると多臓器不全(MOF)に陥る。
重症の場合は、急性出血性炎症あるいは壊死をきたして急速に虚脱状態に陥る⇒死
●原因
アルコール/総胆管結石/薬剤性/原因不明
●症状
突然の激烈な上腹部痛(心窩部または左季肋部に持続性)、背部・左肩に放散痛、食事やアルコールで増悪する。
※糖尿病があると疼痛を感じにくい。
嘔吐(嘔吐しても疼痛は軽快せずむしろ憎悪する)。
ヘッドの過敏帯…第8胸髄の皮膚領域、とくに心窩部から左肋骨弓に沿って第10胸椎〜第2腰椎棘突起に達する領域の知覚過敏。
麻痺性イレウス・腹水の合併⇒腹部膨満。
カレン徴候…出血性あるいは壊死性膵炎などは、腹腔内の血性浸出液が臍周囲の皮下に斑状出血をきたす。
グレイ-ターナー徴候…側腹壁が皮下出血によって青く変色する。
●合併症
循環障害、呼吸障害、神経障害、感染症(敗血症・膵膿瘍)、DIC、多臓器不全(MOF)
血圧下降、頻脈、チアノーゼ、意識障害、発熱、皮下出血(カレン徴候、グレイ-ターナー徴候)
●治療
膵外分泌(※消化酵素の分泌)の抑制、疼痛対策、ショックなどの合併症対策ならびに二次感染の防止
ベッド上安静、禁飲食
体液が膵周囲や後腹膜に漏出し循環血漿量が減少する⇒補液を行い循環動態を安定させ、電解質バランスを補正する。
疼痛対策…オッディ括約筋への影響が少ない塩酸ペチジン・ペンタゾシンと硫酸アトロピン モルヒネは禁忌(オッディ括約筋の緊張を高め膵管内圧を上昇させるため。)
(※総胆管は主膵管と合流して十二指腸の下行脚、ファーター乳頭部に開口する。この開口部にはオッディ括約筋があり、その開閉を調整している。)
急性呼吸促拍症候群(ARDS)を合併すればレスピレータの装着が必要。
ナファモスタット (タンパク質分解酵素阻害作用のほか、血液凝固因子阻害作用や、血小板凝集抑制作用をもつ。DICにも使用する)
ミラクリッド (膵液に含まれるたんぱく質分解酵素を阻害し、炎症による腹痛や嘔気を軽減する)
■アセスメント
1.疼痛の有無と程度
@部位、強さ、出現時期、持続時間、放散痛
Aショック症状:体温低下、脈拍の頻数微弱、血圧低下、冷汗、顔面蒼白、意識の有無
2.VS(経時的)、尿量、意識状態
3.疾患に伴う症状
@嘔気、嘔吐、腹部膨満感、発熱
A黄疸
4.データ
WBC/Ht/BUN/Ca/アミラーゼ/BG
CRP
尿検査、
総ビリルビン、AST,ALT
TP
水・電解質バランス
5.不安・苦痛の訴え、精神状態
●安静
●疼痛緩和
局所の冷罨法
●ショック症状の早期発見
冷感があれば保温。
●食事療法への援助
絶食による口渇・口臭⇒含嗽、口腔ケア
糖質、たんぱく質を中心に低脂肪食を少量から開始
肝胆膵5分菜食になれば補液は終了でよい
胆嚢炎
絶食・水分と内服可、ソリタ+ワイスタール、疼痛時ソセ+アタ
胆嚢内の胆汁がうっ滞することによっておこる。
発症要因は、胆石症が最も多いが、無石性のものもある。
急性期には右季肋部痛・発熱・悪寒といった臨床症状を起こす。痛みの軽減を図り、安静が図られるようにする。
血液生化学所見を把握し、症状とともに、炎症が胆管炎へ移行していないか観察する。
炎症の反復、穿孔、腹膜炎などが疑われるときは外科的治療が必要とされる。通常は内科的治療が行われるので、薬物療法に対する看護、食事指導、対症看護が中心となる。
■アセスメント
(1)全身状態:VS・顔色、爪の色(チアノーゼ)、表情
(2)疾患に伴う症状
@疼痛:上腹部・右季肋部痛(疝痛発作)
A疼痛時の状態:放散部位、食事との関係、嘔気、嘔吐
B脱水症状:口渇、皮膚の状態
C黄疸:出現時期、掻痒感
(3)検査データ:肝機能検査(AST・ALT)、膵機能検査(アミラーゼ)、腎機能検査(BUN・CRE)、水・電解質バランス、栄養状態(TP・Alb)、貧血、凝固、CRP、感染症の有無、腹エコー
(4)食事の摂取状況:種類・内容・量・回数、栄養補給の方法・内容・量、嗜好品
■看護活動
〇腹痛の緩和
〇食事指導
胆石食に準じる。脂肪性食品や刺激物を避けるが、炎症がおさまるまで禁飲食となる。口渇や口臭に注意し、口腔内の清潔にも留意する。鎮痛薬の副作用による口渇の可能性もある。なお、炎症がおさまっても刺激物などを避け、再度発作を誘発させないよう食事療法に留意する。
〇合併症の予防と早期発見
安静を守らせる。利胆薬が投与されるので尿の回数・量・性状を観察する。皮膚の清潔保持に努め、二次感染を予防する。
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