んふふ、人間も妖怪も女心は一緒よね。
私が一生懸命に愛して愛された日々の幸せに共感してくれたコがいてくれて、なんか嬉しかったわ。

作者も、思いの外私を可愛がってくれて、人間の「モウソウSS」とやらにまた出してくれたの。

これ読んでくれてるコは、私を「雪女」じゃなくて深雪って呼んでね。
可愛い名前がある、チャーミングな女の子なのよ私は。


さて
私くらいの美貌とチャーミングさがあってもままならない男もいたわ。

結果的にはとびっきりのご馳走になったけど
あの精悍男前も神秘的美貌も私の美しさを称賛しながらも魅了はされなかったしね。


私の魅力に参らずに純粋な愛を私の栄養に注いだあの二人を見守ることにした私だけどね。

あれほど魅力的な魂と容姿の二人がモテないわけなくて。

色々とヤキモキしたものだわ。

勿論、二人が幸せになることが一番私の活力になるのだけど。

同じ女として、共感しちゃう女の子もいたのよね。


赤嶺真紀。

精悍男前に恋しちゃったのね。

この子の気持ちも、熱く(本当は熱いのは苦手なんだけど)強く心地よいエネルギーを感じさせるものだったわ。

うん、女心…

解る。

精悍男前は、あの神秘的美貌とは運命の相手。私の体は誤魔化せないのだけど。

単なる邪魔者として片付けるには、ちょっとな。


あのコの気持ちを可愛く思い過ぎちゃった。


そう…解るわ、私も人間の男に恋した時には、いっぱい頑張ったもの。
特に結婚時代男と幸せな日々を過ごした時には、本来ふた月ほど氷雪地帯で休養を取る筈の夏に、溶けそうになるのを我慢したり、貰った愛のエネルギーを本来致死温度になる30度越えの中働くのに使っちゃったもんね。

そふとぼーるという人間のスポーツで、さっかーを頑張る精悍男前とお互い頑張り高めいたいという思いの中で芽生えた気持ち。
それはそれで応援してあげたい気もしてきたのよね〜。 

でも、可哀想だけど…
でも、なるべくお互いが幸せになるように

「余計な介入」とやらをしてみたくなったわ。