前回のひとりごとから…


隣に居心地悪く座った
ワタシに対して



「…少し はなしをしよぉ?」



先に 口を開いたのは
彼女のほうからだった





「キミの職業は 何かなぁ?」

「わたしはぁ 聖騎士(パラディン)だよぉ〜」



……?



「自称だけどねぇ〜♪」



……そう 聖騎士という
職業は まだ無い……
一次職までしか
冒険者は就くことが
出来ないのだ
二次職に聖騎士があるかもという噂は聞いたことが
あった………



「……なぜ聖騎士を?」



「わたしはぁ 人を助けるのがぁ好きなのぉ〜♪
だからぁ 今は騎士にぃ
就いてるのぉ」



「……今は?」



「そぉ 今わぁ〜騎士だけど聖騎士をやってるのぉ〜」

「いつか実装されるかも
しれないじゃない?」

「だからぁ パラディン
やってのぉ〜」



…“人助け” ワタシのなかにある消えない感情

…しかし 力不足に挫折
した思い………

彼女には そういう思いは無いのだろうか?




「きみもぉ 騎士なのかなぁ〜?」



…!!



「なぜ そう思う?」



「この前 見たときぃ
わたしと同じ上衣(ヴィトンハルニッシュ)を
着てたからぁ〜
そうじゃないかなって」



「今は違う上衣だねぇ〜」



「…この前って
“3国国境”の辺りで?」



…ワタシは内心焦っていた

確かに あの時 “いいね”を された…
“いいね”返しをちゃんとした だろうか…



「う〜ん 覚えてない
“いいね”はしたかも?」


ちょと首をかしげ
彼女は答えた……



「…貴女(あなた)が推察した通り
……あの時は 騎士を
やっていた………

…今は 戦士をなりわいに日々を 過ごしている…」



……なぜだろう
彼女の前では
口数が増えている気がする


「ふ〜ん? 今は戦士なんだ もしかして 騎士の前にもべつの職業だったりしてぇ?……」



…!!


なぜ 解るのか?
ワタシは驚愕していた