前回のひとりごとから…

…他の冒険者達を あてにして
オニとの戦闘に入った時
ワタシは周りに誰も
いないことに気付く…

絶体絶命!!

だが!!
ソコに希望は あった

危機に駆けつける騎士(ナイト)のごとく……

彼女は ソコに立っていたのだ……




……!!

パートナーと二人
死を覚悟した
ワタシ達の前に
上衣ヴィトンハルニッシュ
下衣ネイチャーリーフ
を身に着けた紺碧髪の
お姉さんが 立っていた…

ワタシは 恥も外聞もなく
彼女に声をかけた…

このままパートナーと共に
オニと戦っても
死 あるのみ

少しでも生き残れる
可能性に 賭けたのだ…



「…ソコの方 一緒に
戦ってくれないだろうか?」



いきなりの呼び掛けに
相手も 驚いたようで…



「…わたし?」



当然の反応が
かえってきた……



「…突然で すまない
一緒に戦ってくれると……
助かる……」



断られる ……か?



「イイよ〜♪」



軽い返事が かえってきた
かなりの 実力者?
あのオニを簡単に倒せるほどの………
…ソコからの軽くち
なのか?………



「でも わたしは弱いよ〜」


「えっ?」



この最悪の状況は好転
しないのか?……



「ほかの冒険者がぁ
来るまでぇ まとぉ?」



そうなのだ 待っていれば
他の冒険者がやって来る

待てば よかったのか…

突然の事態に気が動転
していた ワタシは
一人相撲をとっていたのだ


「タイミングを見てぇ
手前のオニに 入るよぉ」



続々と冒険者が集まってきた…

この空間のオニは5体
ひとり 倒せば
元の世界に帰れる…



「今だよぉ!…」



彼女の合図が聞こえ


ワタシは………




……転んでしまった