前回のひとりごとから…

助けに舟と親切な冒険者の後を追った
ワタシは 肝心なところで
転んでしまった……




魔物との戦闘には
ある条件がある
一回の戦闘に参加できる
人数は八人まで…
最初に参加した冒険者のみパートナーと共に入れる
それ以後は冒険者のみ
パートナーを連れての参加はできない…
つまり残り六人の枠に入れないと 戦闘空間から
はじかれてしまう…


ワタシが起き上がった
時には 枠が埋まっていた
………

次の冒険者達が入って来るまで 待たなければならない……



「キミは 緊張しすぎだよ
もっと 力をぬいてみて……」



待っている間
パートナーが話しかけてくる…
ワタシが あまり話さないからか
とにかくよくしゃべる
たまにうんざりする時も
ある……

ワタシのためを思っているのは
ワタシがよくわかっているつもりだ……

パートナーがいると
すごく安心する
ひとりで旅していた時とは大違いだ…

……?

ひとりで旅してた?

……ワタシが?

………

旅立った時からパートナーと一緒だったはず……

たまに感じる この違和感
………

(……ワタシは

何か忘れているのか?)



「………キミ
……キミッ!!」



パートナーの声で

ワタシは考え事を中断した


「……えっ?

何だ……?」



「彼女が きたよ!」



あの 紺碧髪(パステルブルーヘア)の女冒険者が
ワタシの目の前に来ていた………………