道を歩けば
金木犀の甘い香りがふわりと漂う幸せな季節

短くて儚いこの一瞬を
ただただ楽しんでいたい

後悔とか不安とか憎しみとか
そんなものに囚われていても今が見えなくなるだけ

先のことなど誰にもわからない
平和だっていつ壊れるかわからない


憶測で飛び交うもうけ話とか
エンドレスな断捨離ネタとか
クレイジーな流行り唄とか

そんなものに覆い尽くされて
今年も秋は過ぎてゆく


あまり納得できない宗教観を聴かされて
「宗教とは民衆のアヘンみたいなもの」
そんな言葉を思い出すけど
それは決して口にしてはいけないこと

要らぬ摩擦を生むだけだから
要らぬ疲弊を背負いたくない
ただそれだけ