大晦日


今日という日ががはやく終わるといいな、と
数日前から思っている

お決まりの
今年もいろいろありがとう、とか
いろんなことがあったね、と振り返ったり

良いお年を、とか
来年もよろしく、とか

そういう言葉を言うのも聞くのも
あまり好きじゃないから


明日になれば
また、ただただ一日がずっと過ぎてゆくだけで
ただただ、季節が巡り行くだけだから


楽しそうな家族連れの側を足早に通り過ぎて
あと何回大晦日と新年を迎えるんだろう、とか考える

かつて、年末に人並みに
ワクワクしたこともあった気がする

思い出の中を探してみれば
たぶんあると思うけど



今年もあと十日

今年もあと残り僅か

当たり前に来年を迎えられると思ってるけど
それが当たり前じゃないことを考えさせられる
あれやこれやのニュース


かつて
真剣に死を考えてたことがあって

でも
交通事故で九死に一生を得たこともあって

いずれ死ぬなら急いで死ぬことはないとか
見ず知らずの他人から命を奪われることもあるんだなとか

そんな風に思うようになった

人の考え方はそれぞれだけど

明るい未来なんてありそうにないけど
とりあえずは今日が無事に過ごせたら

それでいいんだろうと思う

そしてそんな毎日を繰り返すことが
幸せなんだろう

たぶん





手離したこと



人が二人いれば殺し合いが始まるという

助け合うことももちろんできるのだが
その逆もまたありなんということ

人と関わることはとても難しい


私は常に初対面の人を
いつも
こちら側かあちら側かで判断してしまう


あちら側の人ならわかり合うことはまず不可能だから

身内でさえあちら側の人間がいるのだから
こちら側の人間はかなり少数派ということなんだろう


こちら側とは
じぶんの好きな人達ということになるんだと思うけど


結局
ひとりでいるのが一番楽だ
ここに戻ってくる

それに尽きる

でも、それだと生きていけない
だから考える

この世に生まれてきたから
死ぬまで生きなきゃならないから

いろいろ我慢しないといけないんだろう

だからいろんなことを学んで手離してきたんだけどね

まだ足りないかな?

桜の葉が舞い散る



桜の葉が強風にあおられて
ハラハラと散ってゆく

花も葉も同じ桜なのに
見る人の心象を大きく変えるような気がする


ネットで
頭いい人
頭悪い人
連発してる人がいて


その話にはいつも
頭いい人はお金持ちで
頭悪い人は貧乏で、っていう構図ができている


頭悪い人も毎日一生懸命生きてるんだけどね
とか思ったりする

別にその他大勢でいいじゃないか、と思う


どんな人も
みんないずれは死ぬのだから

桜の葉のように散ってゆくのだから

そう思うのは
負け犬なのかもしれないけど



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