前回のひとりごとより……

ワタシ達は お茶をするため 水車のそばに移動する事にした……




「さぁ きみも手伝って…」

パートナーがワタシを急(せ)かす……

茶会の準備が始まった…

先ずは下草を狩り
刈った草を緩衝(クッション)にしてその上に防水布を敷く…
風で飛ばないよう四隅を
小さな杭を打ち固定する……
脚の短い小机(テーブル)を真ん中に置き……
水色のテーブルクロスを上に掛け 下ごしらえは終わった



合成空間からパートナー達が錬金術合成した紅茶と
レモンタルトを取り出す…
それをテーブルに並べれば茶会の準備完了だ……



「お茶でも飲みながら
ゆっくり話そうではないか……」

先にテーブルに着いた
ワタシは水車を背に ボンドマスター達を招く…


「…しかし、悪いですよ
こんな…。」


「ごちそうになろう?
せっかく席を設けてくれたんだから…
相手に失礼だよ。
それに合成は私もしたんだから…。」



彼のパートナーは参加に同意らしい……



「おっと ワタシとしたことが招待状を忘れてた…
二通 必要だったかな…」



「ふふ…おかしな人ですね。
わかりました
ご一緒しましょう。」


「はきものは脱いで 上がってね…」

ワタシのパートナーが靴を脱ぎながら注意を促(うなが)す………


ワタシ達は互(たが)いに向かい合わせに座る

アルコールコンロで沸かしていたヤカンが湯気を上げ始める…
…頃合いか
ワタシはティーポットとカップを お湯で温め 合成した紅茶をティーポットで煮出す…
人数分カップに紅茶を注ぐと
香りが立ち昇る
いい香りだ……

ワタシは それぞれの手元にカップを配る……

ワタシのパートナーが
レモンタルトを四等分に
切り分け各自に配り終わる


「…では いただこう」


皆 おのれの手と手を合わせて……


「「「「いただきます!」」」」



茶会が始まった………