前回のひとりごとから……

ボンドの行く末を憂いた
ワタシは……





「…マスターとはうまく連絡が取れないな……
さて どうしたものか……」
このボンドは互いに挨拶を交わさないため 居るか いないか 分からないのだ…… 相手を捜すには この世界は広すぎた……
その為のボンドチャットなのだが……


「こういう時は ボンド掲示板だよ!」

「なるほど 掲示板なら書きこみは残る……チャットは残らない……
それで いこう」


「でも いいの?
せっかく入ったボンド…
退会になるかも……」


「…ワタシが何を書きこむか 解るんだな……」


「きみとは 長いつきあいだから……
なんと…なくね……」

少しうつ向き気味に
パートナーは答える…


「やはり君は 最高の相棒(パートナー)だ……」


「もぅ……きみは臆病(おくびょう)なくせに たまに大胆(だいたん)になるね…」

「…一応(いちおう) 考えて行動してるつもりだが?」

「うんうん (^o^;)) わかってる…」



にこやかに笑うパートナーを見ながら
…ワタシは ボンド掲示板に意識を向け 書きこみを始めた……




人離れるは いと仕方無し…

催(もよお)し等(など)をせねば 人心(じんしん)ますます離れるばかり…

今のままでは単独行動と変わらぬ状況なり

ボンドという集団 せっかくの結成 この中でのみ出来る事 検討を願うものなり

先(ま)ずは 顔見せの儀式を執(と)り行うが最良と考えるなり…


もし この件(けん)に関(かん)し 一考(いっこう)して頂(いただ)けるのなら 当方(とうほう)に協力の義(ぎ)あり……





「…まぁ こんなところか……」

掲示板に向けていた意識を解く……


「ずいぶん むずかしい言葉だね…」


「…? そうなのか?
普通に使う言葉だが……」

何か おかしいのだろうか?……



考え込む ワタシを見て


「むずかしい言葉を知ってて すごいなぁ って」



パートナーが尊敬の眼差しを向けてくる……



「…これで 待ってみるか」

「そうだね 何かあるかも?」



ワタシ達は しばらく待つことにした……