前回のひとりごとから……

ボンド掲示板にワタシなりの意見を書きこみ
相手(ボンドマスター)の出方を待つことにした……




掲示板に書きこんでから 何日か 過ぎた……

ワタシは チャットをボンドモードに切り替える
こうしておくと同じボンド内の冒険者が冒険を始めると名前が表示される事に 気がついたのだ……



あいかわらずボンド内のメンバー同士の会話は書きこまれない……

互いに不可侵がこのボンドの決まりごとなのだろうか?


お互いに黙々と己(おの)が冒険を続けているのか?……


……静かだ


互いに助けは いらない上級者の単独行動(ソロプレイ)のボンドに入ってしまったのか?




日にちが過ぎる毎にボンドの収容人数は増え30人に達していた…
ワタシが入った時は22人ぐらいだった…と思う



「……何も おきないね」


「………あぁ
これは 考えた方が いい…のか」


パートナーの声に
ワタシは答える……



「……別のボンド……
……探す?」


「……ワタシも 実はそう思い始めてる……」


「じゃあ“ボンド脱退”の手続きを……」


「…いや 突然の脱退は相手(ボンドマスター)に対して礼を失する……

せっかくボンドに入れてくれたのだ……

一度 会って話がしたい……

……それからでも遅くないだろう……」


ワタシは礼儀は大事にしたいと思う……
恩を受けたら返したい
と思っている……


「……きみは あいかわらず律儀(りちぎ)だね…

まぁ そういうところ
わたしは好きだな……」



……!!


ボンドチャットに反応があった


「…マスターが冒険を開始したらしい……」


「こうどうを開始だね…」


「…あぁ 行動開始だ…」



ワタシはボンドマスターに会う為 ボンドチャットに 書きこみを始めた………