不況の影響か、金買取の相場が次第に上がってきているので、手持ちの金製品を買取に出したというケースでは、原則としては、確定申告をしておかなければ後々面倒なことになります。
インゴットなどの地金を売却した際の利益は、通常は譲渡所得として総合課税に含まれるのですが、この内50万円までは特別控除、つまり税金を払わなくていい部分になります。
一年間の譲渡所得や他の利益の合計が50万円を上回らなければ、税金はかからないということになります。
金といえば純金を思い浮かべる人が多いでしょうが、実際には色々なものがあります。
純金、つまり100%の金であれば「24K」となり、合金、つまり純金ではなく他の金属が混ざっている場合は、その純度に応じて、18Kなどと数値が変わっていきます。
18Kは24分の18という意味ですから、つまり75パーセントが金です。
そして、金に何を混ぜているかによって、金の色や呼び方が違うのです。
銀と銅が五分五分ならイエローゴールド、パラジウムが25%入ればホワイトゴールドなどと色々な種類があるのです。
金を売りたいなら、純度は大事ですので、気に留めておくといいでしょう。
現在の金相場は、1グラムいくらという形で表され、現在は約5000円ほどですが、ここに示される価格は、純度100パーセントの金(純金)の場合です。
これが例えば18金(75%の合金)のアクセサリーなどであれば、5000円×75%なので3500円くらいでしょうか。
なので、高額の取引が発生する量、例えば200万円以上に達するには、必要な量は大体570グラムといったところでしょうか。
また、さらに安価な10金のアクセサリーの場合ですと、10金は約41%の純度なので、1グラム約2000円ということになり、ネックレスなら10本から20本ほど、合計1キロも集めなければ200万円に達しないのです。
多くの金買取は法律に則って誠実に行われていますが、一方で、一部では明らかな詐欺もあるので気を付けてください。
訪問購入と呼ばれる、自宅を訪れて金を買取る形式には特に気を付けてください。
呼んでもいないのに自宅を訪れ、金製品を買取させてくれと一方的に言って居座ってくるのです。
こうした訪問購入は近年問題視され、法規制もされていますが、納得できない安価で買い叩かれてしまったり、売らないと言ったものまで勝手に持って帰られるケースまであります。
玄関先に上げてしまうと非常に危険なので、怪しい人間が訪ねてきたら、きっぱりと拒絶してください。
買取ショップが街に溢れる昨今。
初めて金買取をしてもらう場合は、何より買取額を気にされていることでしょう。
でも、買取額は一概には言えません。
金の値段を決める金相場は、毎日変動しており、いつ売るかによって値段が大きく変わってくることもあります。
そういうカラクリになっているので、少しでも高値での買取をご希望の方は、新聞やテレビ、インターネットなどの情報にアンテナを張り、刻一刻と変わる相場の情報を押さえることが重要だといえます。