これはに/ちゃんの『意味が分かる/と怖い/コ/ピ/ペ』にあったお話を黒曜(千種・犬・クローム)を登場人物にリメイクしたものです。
そういう主旨のものがお嫌いな方、また、死ネタなのでご注意下さい。
読んだ時『これは黒曜だろ…!』と思ってすぐ書きました。こういうのって初めてですどきどき。
「…ねぇ、まだ?」
俺はクロームの背中に向かって言った。どうして女っていうのは、支度に時間が掛かるのだろう。めんどい。
「もうすぐ済むから、待って…犬、少し静かにして」
「あんまりバタバタしないでよ」
犬ががひどく暴れるから、床に積もった埃が巻き上げられる。
俺は眼鏡を押し上げて、それがきらきら光るのを見つめた。
「…骸様、いきなりでびっくりしないかな」
「多分、大丈夫だと思う。歓迎してくれるよ」
やっと大人しくなった犬を、横目で見ながらそう答える。骸様はきっと、この突然の訪問を許して下さるだろう。いつだって俺たちを、そしてクロームを許して下さった方だ。
「千種、もういいよ。…あっ」
「なに、」
「…ここ」
クロームが首元を指差すので触ってみる。
「…忘れてた」
「千種がうっかりするなんて、珍しいね」
クロームは俺の首周りを整えながら、ふわりと笑う。
いつからこんな風に笑うようになったんだろう。前は顔に貼りついたような表情しか見せなかったのに。クロームと出会ったのも、今では遠い昔のことのように感じた。
「…なに、いきなり」
「……お願い」
クロームは下を向いたまま、俺の右手に控えめに触れる。顔はよく見えないけれど、さっきより、頬がほんのり赤く染まっていた。照れているみたいだ。
「………」
少し気恥ずかしかったけれど、別に気分は悪くない。俺はクロームの手を、強く握り返した。
「行こう」
「…うん」
俺は、足下の台を蹴った。
まぁプロのヒットマンが自殺の方法に首吊りを選ぶかどうかは別にして、これの元ネタを読んだ時『こ、これは…!』と思ってすぐに黒曜に変換してしまいました。
本当はクロームちゃんの位置をM.Mちゃんにしようと思ってたんですが、そこまでしてクローム=ボンゴレを押し出すのは可哀想な気がしたので、一緒にさせてもらいました。というかM.Mちゃんは千種とは死んでくれないと思う(笑)
勝手なイメージなんですが、晴の守護者って一番生に執着してる面があるような気がしています。
デイジーも『死ねない』って意味で生きてるのかなーと。あ、でもルッスはネクロフィリアだ。だめか\(^O^)/
犬ちゃんは最後まで生を諦めなそうな気がします。
そしてまたまた勝手な見解なんですが、結局黒曜内恋愛(?)は千種とM.Mちゃん、犬ちゃんとクロームがくっつけばいいなーとか思ってます。
骸とランチアさんは一生独身。ランチアさんは自分が幸せになっちゃいけないっていう思いがあるし、骸にはずっと千種や犬ちゃんを見守ってくれるんじゃないかなーと。でも2人に幸せになって欲しい。