骸様夢です。夢も文章力も無い\(^O^)/

携帯が代替機になったので、壊したりなくしたりしないかビクビクしてます。ギャルみたいなピンク色です。

よもやこの子も夢小説を打たされることにはなるとは思わなかったであろう……

名前変換が出来ないので、ヒロイン名がユキになってます。ユキユキうるさいです。







思えば最初から、ユキの友達というのはあまり良い子達だとは言えませんでした。言い換えれば、ユキの性格が優し過ぎるのかもしれません。

放課後には嫌がるユキを無理やりゲームセンターやカラオケなどに連れ回すので、ユキはなかなか家に帰れませんでした。僕にはそれが心配でなりません。けれどユキは、『みんなが誘ってくれるから嬉しいの』と屈託の無い顔で笑うのです。

いつからかユキは、僕のところに来る度『みんなに避けられているような気がする』とこぼすようになりました。僕がユキが嫌われる訳がない、きっと考えすぎだと励ますと『そうだよね!私が気にしすぎなんだよね』と笑ってくれるのですが、納得のいかない様子がありありと伝わって来ます。僕は少しでも気持ちが紛れるように、楽しい話や面白い話を見つけてはユキに話してばかりいたように思います。

ある日ユキは、『みんなに無視される』『嫌われる理由が分からない』と泣き出してしまいました。
理由など分かるはずもありません。彼女は自覚していないのか、はたまた認めたくないのか分かりませんが、きっとユキは学校でいじめにあっているのです。ユキが何かをしたのではなく、たまたまいじめの標的に選ばれてしまったのでしょう。人は共通の敵がいれば、どんな時より団結することが出来ます。ユキはそれに利用されたに違いありません。

僕はユキに、ユキが望むなら彼女の学校に転入する意思があることを伝えました。バスをいくつか乗り継いで行けば、この黒曜センターから通学することも不可能ではありません。同じクラスにはなれなかったとしても、今よりずっとユキの傍にいることが出来ます。

ユキはありがとうと小さく呟いたあと、でもそれは出来ないと言ってまた少し泣きました。出来なくなんかない、ユキと同じ学校に通うと何度言っても、ユキは首を横に振るばかり。それは申し訳ない、骸にそんなこと頼めない。『でもありがとう』、と笑うユキの表情があまりに哀しげで、僕は見ていられなくなりました。ユキを悲しませるもの全部を、この手でめちゃくちゃに壊してやりたくなりました。

夏休みに入ると、ユキは途端に以前のような明るさを取り戻しました。学校へ行かなくていいのが嬉しいのでしょう。どこへ行ってもいつも以上にはしゃいで、ニコニコしている姿はとても可愛かった。『友達と遊ぶから』とデートを断られることはなくなり、ユキは9月から学校に行かなくなりました。

ユキが学校に行かなくなってからしばらく経った頃、その日は一緒に映画を見に行く約束をしていました。ユキが好きな俳優が出演するというその映画を、僕達はとても楽しみにしていたのです。けれどいつまで経っても、ユキは待ち合わせ場所に現れませんでした。メールをしても電話をしても反応が無く、僕は焦りました。ユキが僕との約束を破ったり、忘れてしまうことなんてあり得ない。何か事故に巻き込まれたのかもしれない。心臓の鼓動を何とか抑えながらユキの自宅へ向かう途中、やっと携帯に着信がありました。

『むくろ、私もういやだ』『助けて』
時々嗚咽を漏らしながら、電話の向こうの彼女はそう訴えかけてきました。ユキの家の前の路地を曲がると、彼女が裸足で玄関先に突っ立っている姿が見えました。深くうつむいて、涙と鼻水がぽたぽたと地面に垂れ落ちます。

しばらくの間、ユキは何も話しませんでした。『家に入って靴を取っておいで』と言っても、断固としてそこを動こうとしないのです。それなら僕の所に来るかと聞くと、ユキはかくん、と頷きました。僕は彼女に靴を貸して、裸足で歩きました。コンクリートのひやりとした冷たさが、爪先から全身に広がっていくようでした。

ユキはやっぱり何も話しませんでした。ただ一言、『もう家には帰りたくない』『ずっと骸の所にいる』と言って、すぐに眠ってしまいました。きっと泣き疲れてしまったのでしょう。これまであんなにユキを可愛がって理解してくれていた両親に、『学校に行かないような子はいらない』と突っぱねられたのだから仕方ありません。ユキが何を言っても、どんなに泣いても、少しも分かってくれなかったのです。まるで今までのことが全部嘘だったかのように、両親はユキに辛く当たったのです。ユキはどんなに悲しんだことでしょう。


ユキの味方は、これで僕一人になりました。ユキを救えるのは、ユキの世界を造り上げた僕だけ。急に冷たくなった友達、両親、僕の幻覚の中でユキは十分傷つきました。

だからもう、ユキは泣かなくていいのです。ずっと楽しい夢の中で、やすらかに眠っていることが出来ます。

なぜなら、僕はユキを愛しているからです。









はい、夢ないー!!!!

明日からは鎌倉です(はーと)