俺は、なんて馬鹿だったんだろう。

自分から手離したはずなのに、諦められない。

    を護る為に、必要な事だと思っていた。

    。

名前を呼ぶだけで、こんなにも心がざわめく。

昔、    に言われた言葉を思い出した。

…そうだな、    。

俺、馬鹿だったみたいだ。

    と離れようとするなんて。

    と離れて生きていけると思っていたなんて。

    が好きだったと、離れて改めて実感した。

俺はその想いに、随分救われていたんだな。

    。

返ってくる言葉がないのを分かっていながら、名前を呼んだ。

    。

呼べば呼ぶ程、焦燥感が溢れてくる。

…だけど、同時にやるる気がした。

  を滅ぼすと決めたんだ。

   を滅ぼすと決めたんだ。

自分の中に潜む悪魔もろとも。

    。

もう、逢う事はないかもしれない。

だから、言えなかった言葉をここに残そう。

「    、     。どうか、幸せに―――」