堕ちねぇよ

お前なんかと地獄に堕ちるなんて、オレは御免だね。

…堕ちる必要なんてねぇだろ?

オレもお前も想いは同じ。

だったらわざわざ地獄に堕ちる必要なんてねぇよ。

オレはお前と現在を生きてぇんだよ。

…一緒に、生きていきてぇんだよ。

…分かれよ。

お前が想ってくれてるようにオレも想ってるって。

いい加減、自覚しろよ、バカ  。

一緒なら

ずっと一緒に居たいんだ。

何時までも。

もしも願いが叶うなら、地獄に堕ちても構わない。

ただ、一緒に。

ただ、傍に。

想いが空回りして上手く言葉に出来ない…。



    。

お願いだ。

ずっと、俺の傍に―――。

「   」

駄目だ。

このままでは行ってしまう。

ここで離れたら、もう逢えない予感がする。

駄目だ。

行くな。

…何でだよ。

何でこんな大事な時に声が出ねぇんだよ。

行くな。
行くな。
行くな。

どうして声にならないんだよ。

どうして音にならないんだよ。

どうして伝わらないんだよ。

どうして―――。

好きなんだよ、お前が。

だから。

「   」

バ   

何で言ってくれねぇんだよ。
ふざけんなよ。

オレは、お前の何なんだよ。
今まで一緒に居た時間は何だったんだよ。

…すっげぇ、ムカつく。
一人で結論出しやがって。自分だけ納得しやがって。
それが最善だと思ってんのか?

違うだろ。
一緒に居ねぇ今が一番のはずねぇだろ。

―――この、バカ   。

お前はすっげぇ頑固だけど、オレだって負けねぇぐらい頑固なんだよ。
“こう”と決めたら、ぜってぇヤるタイプだぜ?

仕方ねぇから、そこまで来てやるよ。

次逢ったらお前が何と言おうとぜってぇ離れねぇから。

覚悟、決めとけよ。

感じさせてくれ

ごめん、    。
いつも…ごめん。

俺は    に甘えている。

    が優しいから。
俺なんかと一緒に居てくれるから。

でも、これ以上はもう無理だ。
俺の中の血が騒いでいる。

壊せと。
殺せと。
滅せと―――。

巻き込みたくないんだ、    だけは。
大切だから。
生きていて欲しいから。

だから、ごめん    。
…俺、行くよ。



悲しみや苦しみだけじゃ、足りない。足りないんだ。

激しい、痛みを。

心に刻み込んでくれ。
    と居た事を忘れないように。
これからも、生きていけるように―――。



―――    を、感じさせてくれ。
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