…なぁ、 。
この出逢いって、「カイコウ」って言うんだろ?
オレにとって、それ程重要なんだ。意味があったんだ。
…お前もか?
お前も、オレと同じようにこの出逢いにカイコウを感じてくれただろうか。
「逢いてぇ…」
不意に出た本音が、何だかおかしかった。
次に逢うのがいつか分かんねぇのに。
…いや、また逢えるかどうかも分かんねぇのに、そう想っている。
―――終わらせねぇ。
こんな中途半端で、終われるかよ。
オレをこんなにしといて、逃げ切れると思うなよ。
元々、待ってる、なんて性分じゃねぇし。
逃げるなら、追うまでだ。
次逢ったら一発ぶん殴って、そして言ってやるんだ。
「ようバカ 、こんなトコに居たのかよ」