前回のひとりごとより……


素材が集まると パートナーが合成を始める……


合成枠は2つから4つに増やしてあるから 共和国服上下2着ほぼ同時に作ることができた……




しばらくすると

「合成が終わったよ」


パートナーが合成空間から服を引っ張りだしカバンにし舞い込む………


「じゃ 市場に 行こうか…」

「……うむ」

ワタシは頷く……



ワタシは連邦服(緑)上下
パートナーは連邦服(青)上下 に着替えアブル連邦城塞都市 市場に向かう……
服のリボンをワタシは緑
パートナーは青に染め直しているのが ちょっとした自慢だ……




城塞都市入り口の掲示板を覗くとワタシの書き込みはまだ残っている……


市場に共和国服を出品し
貸し倉庫に採取した素材を仕舞っていると……


「あれっ?“ゲルミンヘッド”が みっつもあるよ」


パートナーが声をあげる



…魔物討伐依頼を受けた時たまに出没するゲルミンパパが落とした被り物だ……使わないまま放置していた

「うん …いつの間にか3つも手に入れていたのだな……」


ワタシは魔物討伐依頼を持ちかけてくる冒険者達のことを思った………



「う〜ん? …そうだ出品しよう!!」



「…? これは買い手が付かなかったはず……」

以前 出品したが売れ残り
そのまま倉庫に仕舞いぱなしだったのだが……



「ふ ふ〜ん …わたしは何ができるでしょうか?」

パートナーは腰に手をあて目を閉じ得意げに問いかけてくる……



「…!!
…そうか 錬金術!」


ワタシはハタと気付く



「では この価値のないゲルミンヘッドを価値あるものに
変えてみせよう……」

パートナーは芝居がかった物言いをすると
レシピ帳を開き 合成の準備に入る……

「ゲルミンヘッドを1つ…
綿花を99……

“ゲルミンフード”合成!
はいりま〜す!!」


パートナーが高らかに宣言すると

素材は合成空間に吸い込まれた………



「あとは 時がみちるのを待つだけ……」


「じゃ 食事に行こうか…」


「そうだな……」



合成には時間がかかる……直ぐに出来るものから12時間あるいは3日……実に様々だ……


ワタシ達は“ゲルミンフード”が合成されるまで
連邦酒場で食事を済ませることにした………