久々に続ハーメルンの続き買いました。
取り敢えず16巻まで。
旧ハーメルン最推しのリュートの内情が、続ハーメルンで暴露されるとは思わなかったし、もう……しんどいとしか。
第一次スフォルツェンド大戦後のリュートの渦巻く絶望に「あぁぁ……」ってなった。
何て言うか……そうだよなぁ……って。
兄ベースになってからは、もう常に魂は殺してほしい、死にたいと、ずっと泣きながら叫び続けていたというのも……。
更に、死ぬことを願っていたのに、魂は身体と別のところにあるから、幼女サイザー様に真っ二つにされても死ぬことが出来ない。
死にたいのに死ねない上に、人を殺し続ける自分に絶望がどんどん色濃くなっていくのがもうしんどくて。
兄ベース化したリュートにとって、唯一本音を伝えられた相手が、命懸けで自分に話し掛けてくれたホルン様なんだろうけど、そのホルン様には
もうダメだと
自分のせいで人が傷つくのはもう耐えられないと
希望なんてないと、本音を吐露するシーンに「あぁぁ……」ってなった。
それと同時に、実の息子が殺されて魔族に魂を奪われて利用されているだけでなく、その息子にこんな言葉を言われるホルン様の心情を考えると……もう辛い。
ベース死すべき慈悲はない(真顔)
ついでにベースの息子も死すべき慈悲はない(真顔)
基本的に続ハーメルンのリュートって苦手だな〜と思っていました。
が、悪夢世界のリュートは、リュートなだけあって聡明だから、生きている自分が本来の姿ではないと知ってからは、本来の自分の運命を受け入れて現実のフルートちゃんのために動いていた。流石だなぁ。
あと、フルートちゃん(悪夢世界)とフルートちゃん(現実世界)の和解も泣けた。
現実フルートちゃんのために、すべてを受け入れた悪夢世界のフルートちゃんが治癒魔法かけるシーンはもう……たまらないよね。
現実世界のリュートの魂を救ったのが悪夢世界のリュートというのも燃える。
あと悪夢世界のリュートが、自身の在るべき姿を受け入れて
「ベースを倒して、フルートとずっと一緒だったら、どんなによかっただろう……でも、ボクは死んでよかったんだ。ボクではケストラーを倒せない」
ってなって、リュートはフルートちゃんたちに全てを託して。
シャボン玉で戯れて。みんな笑顔になって。
めでたしめでたしみたいなところで、まさかのパンドラの箱に封印されて魔族にお持ち帰りされるとか、なんなの!?
……ミッチーってさ、本当にリュートの事をリョナるの好きだよね……。
あと、黒サイザー様も好きだよね……。
私は圧倒的に、孤独を胸に秘めて凛々しく清廉な白サイザー様派なので、もうサイザー様とリュートを解放してあげてほしい(切実)
もう、この二人はなんか『可哀想なのが存在意義』みたいになってる感ある。
昔、「可哀想な人が可哀想じゃなくなるとただの人になるから、それは可哀想だから、可哀想な人は可哀想でないといけない」という文を読んだことがあるんですが、まさにそれだなって。
と、いう感じです。ほぼリュートの感想だな！
リュート好きです、報われないキャラだと思うけど……。
でも、それが例え悪夢世界だったとしても、幸せな展開が一時でも存在していて良かったと、続ハー読んで初めて思った。
