マフoアパロ続きですので、興味ある方のみスクロールをば…!


















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トゥルルルルルル…




どうするべきか悩む元親のジャケットの内ポケットで、携帯電話が虚しく響いた。

もしかしたら政宗からかもしれないと、恐る恐るディスプレイを見る。


そこには『非通知』の文字。


およそ知り合いならばその各名前が表示される。

ならばこれは誰だろうと首を傾げつつ、通話ボタンを押す。


「もしもし…」

『長曾我部の旦那?』

「誰だ」

『詳しくは会ってから話すとして、今から時間ある?ディスクの件…と言えば来て貰えるよね?』

「…」


黙った元親に、電話の主は一方的に落ち合う場所を提示して、プツリと通話を切った。








***




待ち合わせ場所の酒場は、物静かな路地にあった。

雰囲気の落ち着いた静かな店。
というよりは、そこにいる客全員が、何やら訳ありの様子で、奥の席で葉巻を吹かしながら物々しい空気を漂わせる3人組、入口付近のテーブルでテキーラを煽っては突っ伏す泥酔状態の娼婦、他にも元親と同じ職種のにおいを漂わせる男たちが、女を数人侍らせて談笑している。

そして、一番奥のカウンターに座るオレンジの髪をした男が一人。

目が合った瞬間に分かった。その男が電話の相手だと。


ヘラッと笑うその男を睨む様にして歩み寄り、元親はカウンターの内に立つ店主に『同じものを』と一言告げて男の隣りに腰掛ける。




「物騒だね、旦那。そんなモン使わなくても俺は何もしないよ」

クスクス笑う佐助の脇腹には引金に指が掛けられた、グロックの銃口が押しつけられている。

それを気にする事なく、顔色一つ変えずにグラスの中身を呷る佐助と視線を合わせないまま元親は静かに口を開いた。

「何の用だ」

「はい、コレ」

尋ねれば直ぐさま、スッと元親の目の前にケースに入った一枚のCD-ROMが差し出された。

それはどう見ても、今晩取り逃がした標的が持っていたもの。つまり、手に入れ損ねた目的物だった。

「…そうか。テメェか。俺の仕事の邪魔をしやがったのは」

無意識にグッとピストルを握る手に力が入る。

「ちょっ…。俺はこれを旦那に渡すよう頼まれただけなんだけど…」

「誰にだ」

「残念だけどそれは業務上のヒミツー」

ギロリと睨むも佐助には通用しない。

畏れるどころか、やんわりとした仕草で自分に突き付けられた銃口を離し、一気にグラスの中身を呷って、『それじゃ俺はこれで♪』と立ち去って行った。

一体何者なのかも分からないまま、元親は立ち去る佐助の背中を見送り、カウンターに置かれたディスクを手に取る。

と同時に、漸く落ち着いた様子を察した店主が差し出したグラスを受け取って、元親は唇を湿らす程度にそれを含んだ。



「何だ?オレンジジュースかよ…」




久々に飲むオレンジジュース。

その甘ったるさにふと元就を思い出した。





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うは!親女就パロなのに就様出てこないという罠ww←

申し訳なす(つж`;)

その上文章ぐったぐただな;
もう背景とか描写とかめんどくs…(滅)

すみません。こんなんですが楽しんで頂けると幸せです(恐れ多いぞキサマ)


てか、なんか日記でのシリーズ化している(爆)



あ。Dも鍵ついてるけどこのシリーズ(笑)の鍵はタイトルなので、間あけずにみっちり打ち込んでくだされば開きまするので、ね(^_^;)