『遠く続く空の底で20』(翼)

時系列主観めちゃくちゃ。
現パロ。
‐‐‐‐‐‐‐‐



 形が見て取れる内は、何度も焼き直した。
 動作を重ねるごと、感情の波は意識の沖へと遠ざかった。
 まるで静謐な儀式へ没入するように。

 俺は予め拾っておいた石を奴にひとつ手渡し、足に重たくまとわりつく砂を感じながら、燃やし尽くされなかった残骸に近付く。
 手に持った石で砕くと、のろのろと奴もそれに倣った。



 今日も空はよく晴れている。
 遠くに行き交い群れる海鳥の声と、砂浜に低く満ちる潮騒。
 奴はいつまでも名残惜しそうに、波打ち際を走っては水飛沫をあげた。
 煤にまみれた残骸を、細かく砕いて撒いた海を。

「おい、もう行くぞ」

 例え俺達を待つものが何であろうと、俺は奴を連れて帰る決心をした。
 少しずつ、奴は色々なことを思い出してゆくだろう。
 奴は振り返ると、ゆっくりこちらへ向かって歩きだした。
 その面は凪いでいて、屈託のない笑みさえ浮かべている。
 そんな顔を見ていると、いつか本当に、穏やかな日々を送れる時が来るだろうとさえ思い描く。

 たとえ、それが……如何に遠い日のことであろうとも。

謹賀新年

あけましておめでとうございます。
ご来訪ありがとうございます。


リア友と疎遠が続きどん底まで塞いでいた時期、ついったでも始めようかな……とぼやいたら。
きょうだいに、「それこそ友達いないとつまんないぞ」などとのたまわれました。
あんたの中の私はどれだけ知人がいないのだ、同好の士で繋がるオタク舐めるな(友人と断じられないのがつらい)
と内心むかつきつつ、心が折られて今に至ります。

なにをやっているのか……結局煮え切らない私。
リアタイな分、ひどくネガティブなことを発作的に吐き出しそうで怖いのもあります。
(遠隔友人のついった覗きつつ)
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