朝食は、ホットミルクをかけたチョコレートシリアル、トースト、目玉焼き、紅茶。見事に外国人向け。
今日の出発は9時半なので(郵便局とかが開くのは9時…とブータンで表示されていると、実際はだいたい9時半頃になるそうです。時間にルーズ)、朝食後にティンプーの街ウォッチング。いろんな学校の制服のキラやゴを着た子供達が通ってました。手にはお弁当と水筒入りの竹籠を持って。
ところで、チェンチョさんが「タクツァン僧院に行った日はドツォに入ったほうがいい。そうしたら脚も腰も痛くならない」と言ってて、薬草浮かせたただの風呂にそこまでの効果があるわけないと思ってましたが…あの疲労困憊っぷりの久々の運動だったというのに、いまだに筋肉痛が全くきてないんですがっ!
これは凄い。我が身で体験しつつも全く信じられませんw(°0°)w
そういえば昨日は3.11でしたが、私の行ったチャンガンカ・ラカンですが、午前中には王様達も来られての日本に向けてのお祈り(復興祈願?鎮魂?)をしてくださっていたそうです。
本当に、半端ない親日国なブータン…これからも良き友人でいてほしいものです。
昨日のチャンガンカ・ラカンでは、ついに勇気を振り絞って(?)、チェンチョさんにマスクを押し付けましたが、今日も同じマスクをしてたので、「それ、使い捨てだから。1日1回は新しいのに替えたほうがいい」と言って、手持ちのマスクをあげました。
ブータンじゃマスクする人がほとんどいないので、入手困難なのだろうと思います。
最初は息苦しいからと嫌がってる感じがしたので、「マスクしてるほうが喉の保湿になって楽になるよ」と教えてあげたら、「全然知りませんでした!埃をガードするだけかと思ってました」と言って、それからはちゃんとマスクをしてくれました。
ブータン人の医療知識って、本当に低いなぁ。
この頃から、私はチェンチョさんと喋っている時でも、わかる範囲で英単語を使うようにしてました。そのほうがチェンチョさんに正確に伝わるし、シャラップさんも何の話をしてるのかわかって、退屈が多少マシになってそうな感じでしたので。
今日は自力でキラを着てみました。なんとなく着れたと思いましたが、チェンチョさんに会ったら、だぶつき部分の引っ張りが足りないと言われました。
キラの右端にだぶつき部分の一部を潜らせるくらい引っ張らないと綺麗な着方ではないそうです。
あと、ワンジュとテュゴも、何故か妙に皺になってたんですが、ブローチやピンで止める位置が悪かったようです。
今日はホテルの女性スタッフが直してくれました。
さすがは本職(?)で、華麗に直してくれました(´∀`)
さて、まず最初は中央郵便局に行きました。エアメールを出したり(日本までは20ニュルタム…約40円。日本の国内じゃハガキ50円なのにね〜)、ブータンの有名な珍しい切手なんかを買いました。
十二支の切手とかもありました♪
ブータン近隣のネパールだのバングラデシュだのの国旗絵の切手とか…著作権とか大丈夫なんですか、他国の国旗絵て(^o^;
どうせなら日本の国旗切手も作ってほしいなぁ……と思ったら、ブータンと日の丸の両方が角に入った切手もありました!
どうやら日本のブータンに対する技術指導とかの写真の切手のようです。
ちょっと嬉しい(^O^)
有名なCD切手も1枚買ってみました。8cmCDに王様の写真が印刷されてるのは王様についてのお話、動植物が印刷されてるのはブータンの動植物のお話が録音されているそうです。たぶんゾンカ語だと思うので、聞いてもわからないから、見た目で選びました。
この切手はどうやって郵便物に貼るのかと聞いてみたら、チェンチョさんは爽やかに「使えないね☆コレクションして楽しむだけ」とw
使えない切手を作る郵便局♪ま、CDとしては使えますが、切手としての存在意義は(笑)というか、単なるCDを、何が何でも切手だと言い張るわけですな、ブータン人はwww
あと、その場でインスタント切手も作成できます。
自分の顔写真の切手が!
背景は王様&お妃様と、仏教画が選べます。もはやプリクラ切手。
20ニュルタムと10ニュルタムと15ニュルタムのが各4枚ずつで、1シート180ニュルタム。
ただ、残念なのは、やたら顔が真っ黄色になってしまったこと。
プリンターの性能の問題か…。いくら黄色人種でも、これじゃ黄疸だよ!な真っ黄色w
次は伝統医療院。
膝が痛い人が温蒸気で膝を温めていたり、鍼の部屋があったり、普通の診察室があったりしました。
薬はいわゆる漢方薬といいますか、ブータンの薬草や鉱石で作ったものが処方されていました。
マニ車もあちこちにあって、たくさんの患者がお祈りしていました。
しかし最近は効きがゆっくりな伝統医療よりも、西洋医療の病院のほうが患者が多いそうです。
写真不可な薬草の展示スペースもありました。
どれが何の植物なのか鉱石なのか、英語なので基本的にさっぱりわからなかったですが、効能に関しての英語はある程度わかったので、結構楽しめました。
ブータンの国花である青いケシは、骨折に効くのだそうです。あと滑膜の液体貯留にも効くと書いてあったので、関節炎に効くってことかな?
次は伝統美術(工芸)学校。
ブータンの伝統刺繍や仏像彫刻、機織り、仏画などを教える学校で、寮もあります。
基本的に6年制らしいですが、優秀だと飛び級もあります。
緻密な仏画やその他工芸品を作る練習をする学生達を見学できます。観光客だらけでしたので、人気観光ポイントなのだと思います。
入口入ってすぐの広場に、例の「仲良しの絵」のフィギュア……じゃないや、三次元立体像がっ!
会釈するとニッコリ笑顔を返してくれるブータン人学生が多かったです。年齢的には小学生高学年から高校生くらい?
日本人留学生にも会いました。
仏画コースにいて、私が日本人とわかるやいなや、凄い勢いで喋り始めました。私やチェンチョさんのように、日本語で会話できる相手に飢えていたようです。
飛び級してるくらい優秀らしいので、もう少しの辛抱だと思うから、頑張ってほしいものです。
そして、キラを着てたためか、私は、ブータン人にブータン人だと間違えられましたw
次は民族博物館。打って変わって、こちらは私以外の観光客はいませんでした。美術学校から近いのに。
何代目だったかの王妃様が、このままではブータンの伝統建築や生活様式が消えてしまうと懸念して作ったそうです。
石を重しにした板の屋根や、最上階のわざと壁を作らないようにして風を通し、屋根が吹き飛ばされないように工夫した建築が再現されていました。
水車の力で粉を曳く装置や、牛の餌を作る鍋、石臼、杵と臼、穀物貯蔵庫、ヤクの角でできた酒器、竹籠、刀、着物掛け…皮の袋。
あの〜、ブータンは殺生は…?と聞いたら、またも「これはチベットで作られたものだから大丈夫☆」と。
ほんと、ブータンの殺生禁止って、ご都合主義よねw
このあと、近くで昼食。
インド風味な焼きそば、ご飯、チリ肉?、野菜煮、ポテトのカリカリ煮?でした。
その後、民族舞踊と伝統音楽の鑑賞をしました。
本来はツェチュ(ブータンのお祭り)じゃないと見れない舞踊等のダイジェストが見れます。
野外の芝生の上がステージでした。
お客が多い時期なら無料で見れるらしいですが、今はシーズンオフで常設ではやってないとのこと。
他に見たいとお金を払っている人がいたら便乗して無料で見れるらしいですが、運悪くいなかったので、日本円にして8000円くらい(100ドルだったので円高バンザイ)を払って見ました。
やっとここまで来たのに見ないで帰るのももったいないので。
ガルーダや獅子や龍なんかのお面をつけてダイナミックに踊るのは、本当に体力がいりそうでした。
最初は歓迎の歌と踊りから始まりました。伝統的に、どんな時であっても歓迎の時にはこれを歌い踊るそうです。
次は、ツェチュ系踊り。…どうすれば携帯動画(iモーション)をネットに載せられますか?orz
ツェチュの歌やダンスは、神様がどうやって魔物を退治したか等を伝える内容なんだそうです。
このダンサーは、学歴の低い人達がよくなるそうです。
今度は王妃様の踊り?チェンチョさんの日本語は結構怪しいので、女神様あたりと間違えてそうな気がする…。
ブータンの伝統楽器のギターみたいなのを弾く仕草をしています。
またツェチュ系踊り。
勇壮です。息切れしてるのがわかります(;^_^A
標高4000mくらいに住むヤクを飼って生活しているラヤッパという民族(ブータンは多民族の集合体)の衣装での踊り。
ブータンの東北地方のブロクパという民族の衣装での踊り。
鶴の歌と踊り。
最後は輪になって盆踊りのような。
なんか参加しろと言われたので混ざってきました(´∀`)
手振りもステップもそんなに難しくはなかったですが、綺麗には踊れてない自信があります☆
しかし一番印象に残ったのは、ヤンチェンという琴?木琴みたいに棒で弦を叩きます。
3弦が1セットみたいで、ちゃんと弾けばドレミファソラシドの音階になっていました。
ちょっと棒の角度が悪いと、聞いたことのない妙な音がしましたが。
きちんと弾くと、とても澄み渡った響きの美しい楽器でした。天上の調べとかいうやつですか?(≧ω≦)
ところで、このステージが始まるまでがちょっと暇だったんですが、シャラップさんが楽しそうに遊んでたので何かと思ったら、小石で落ちてた枝を削って遊んでました。
面白い?と聞いたら、本当に楽しそうに「very interesting!」と。
…いかん、むっちゃ可愛い(≧▽≦)
今どき、日本じゃ田舎の子供でもやるかどうか怪しいような遊び(?)で無邪気に楽しそうな27歳w
中卒のなせる業なのか!?(≧▼≦)
(すべてチェンチョさん情報wチェンチョさんは高卒らしい。ブータンには大学はわずかしかないので。さらにチェンチョさんの頃は、確か大学がなかったとか言ってはりまして、大学に行きたかったらインドに留学するしかなかったそうです。でも何を聞いてもちゃんと答えてくれるから、物知りだわ。ガイドになるには高卒以上じゃないとダメっぽい?)
私、あんまり三次元萌えはしないんだけどな(*/ω\*)
そういや、そのへんの草を手に持って嬉しそうに揺らしてたり、そのへんの犬猫をつついて遊んでたりしたな、この人。
あー、純朴ってこういうのを言うんだなぁ。゜+。(*′∇`)。+゜
ちなみに、チェンチョさんの趣味がボディービルだということは散々聞かされたので、シャラップさんの趣味をある日思い立って聞いてみたら、困ったような顔をして、「特に無い」と言ってはりました。
でも、横からチェンチョさんが「音楽聴くの、好きだよな」と助け舟(?)を出してはりました(^^)
ツアー中は、ホテル泊の時とか、ガイドさんとドライバーさんは同室で一緒に泊まるとか言ってたので、本気で1日中ずっと一緒だから、良くも悪くも深い付き合いになるんでしょうねぇ。
しかし私の見たところ、シャラップさんは興奇心旺盛で(チェンチョさんのiPadを貸してもらった時、むっちゃ嬉しそうに遊んでました。チェンチョさんはタイでそれを買ったと言ってましたが、シャラップさんは外国に行ったこともないし、どうやらiPadもとても買えないような感じで、ガイドと運転手って、それだけ給与に差があるんだなぁ、と)、なんでも楽しむ人だと思うので、趣味は無いというより、この世のすべてが趣味とかそんな感じに見えます。特定のこだわりがないだけでっ!
次は織物工場。本当は織物博物館に行く予定だったんですが、改装中でしたので代わりに。
工場も部分改装中で、本当は10人以上の織り手がいるはずなのに、6人くらいでした。
手織りの複雑な模様のキラなんかは高価で、1枚で20万円くらいしたりするようですが、織るのに1年とかかかるらしいので、さもありなん。
チェンチョさんは結婚式の時にここで衣装を買ったそうです。
このあと、街の機械織りのお店に連れて行ってもらいました。手織りは高すぎて、とても手が出ないので(^^;)
でも、機械織りのキラは、インド製が大半らしいです。
この店への案内は、「機械織りの店はシャラップが知ってるから」と、なぜかシャラップさんでした。ガイドさんでも知らない店があるんだ\(◎o◎)/!
最初、風邪でしんどいからシャラップさんに頼んだのかと思いきや……。
駐車場から店に行く途中、映画館がありまして、シャラップさんがそれを指して何か言いました。
何度も聞き直して、やっと「シネマ」と言ってることが聞き取れました……て、「シネマ」すら聞き取れない私の耳よorz
「こっちね」だけシャラップさんは日本語喋ったんですが、もっと勉強して日本語ペラペラになってください……と他力本願な私←
店では、最初にここがキラコーナーだと示された場所のを見ると、紐がついてませんでして、紐つきキラは別コーナーでした。
紐無しが売ってるってことは、自分で後で好きな紐を付けたりするんでしょうか?……と聞ける英語力があればなぁーっ!(T_T)
ここのは、まぁまぁ、勿論お土産にするにはやや高価ながらも、手が出ないことはないお値段でした(´∀`)
ティンプーからパロへの移動。
移動途中、パロ川とティンプー川が合流する橋の上でちょっと休憩。合流地点にチョルテンが3つ並んでまして、向かって左からネパール式、チベット式、ブータン式でした。
…って、西岡さんのも3代目王様のも、メモリアルチョルテン、チベット式で作られてるじゃないですか!
なんで?と聞いたら、見栄えがいいからだそうです。いいんですか、ブータン式を王様自らないがしろにして(^o^;
公務員の給料は安いと聞きましたが、実際いくらくらいなのかと聞いてみたら、350ドルくらいだそうです。3万5千円くらいか。……その割には物価、高すぎじゃないですかっ!?
で、民間人の家の家賃は、給料の60%くらいだそうですが、公務員は15%くらいですむそうです。民間人の給料レベルは聞きそびれましたが。
ブータンの(ゾンカ語でなくて)各出身村の言葉には、文字が存在せず(だからメモの習慣がなく、ブータン人は忘れっぽいらしいw)、ゾンカ語の文字は難しいので、手紙等の文字は皆英語を使っているそうです。文字が簡単だから、と、英語が選ばれたんだそうです。
そっか〜、それで皆、英語が母国語のようになって流暢なんですね。
ブータン人は中卒でも英語ペラペラなのに、日本人は大卒でもごく一部の人しかできないのは、圧倒的に英語の使用頻度が違ったからなんですね。
ゾンカ語には単語が足りないので、ゾンカ語を喋っていても、該当ゾンカ語がない部分は英語を使っていました。日本みたいに日本語翻訳しないんですね。まあ、日本でも外来語をそのまま使うこともありますけども。
またもホテルはガンテ・パレス(ブータン初日に泊まったホテル)。
部屋はこないだとは違いました。
そしてトイレがとても見晴らし良く……て、丸見えやんか、外からーっ!!(写真参照)ブータン人の思考がわからない(^^;)
もちろんカーテンひいて使用しましたとも。
夕飯はご飯、野菜煮、ケワ・ダツィ(唐辛子の代わりにジャガイモがメインだが唐辛子もそれなりに入っている)、肉煮、魚煮。
喉が痛くてもチェンチョさんはエマ・ダツィ食べてました。ブータン人、どんだけ好きなの(^o^;味覚障害なんじゃなかろうか……と思いつつ、チェンチョさんが日本に仕事で来た時の話(ブータン旅行のPRに行ってたらしい)を聞いてたら、日本食は一部を除いておいしく食べれたらしいので、味覚は大丈夫らしい。
配膳の前に、ホテルのレストランのマスターに、3人での写真を撮ってもらいました。
最初見たときは「田吾作!?」と思ってしまったゴも、すっかり見慣れておりました。
チェンチョさんだけでなく、シャラップさんともも少し喋りたいけども、英語がわからないと言ったら、ちょこちょこ話しかけてくれるようになりました……が、やっぱり言語が障害でorz
ああ、どうやったらこんな人が育つのか、生育環境を聞いてみたかったのにーっ!
7日目に続く。
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