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【ヘタリア、種、マ王、夢】種世界でユーリ対ヴェネチアーノなカオスコミカル話(1)

アスランが士官学校に入学するシーン。
校門をくぐりながら決意するアスラン「父のような立派な軍人になって、キラを迎えに行くんだ!」

士官学校の寮でのアスランの同室者はヴォルフラムで、ちょうどヴォルフラムが癇癪おこしてるところにアスランが、寮長のニコルに案内されてきた。
ニコニコとニコル「彼がルームメートですよ」
アスラン「え、でも、何か怒ってるようですが」
ヴォルフラム「なんだ、お前はっ!」
ニコル「じゃっ、僕はこれで(^∇^)/」
アスラン「あ、ちょっと!…はぁ」

癇癪中のヴォルフラムと2人室内に残されて、居心地の悪いアスラン。しかし、キラ限定だったよーな気がする世話焼き体質が起き上がってきて
アスラン「あの…どうしたの?」
ヴォルフラム「グウェンダル兄上も、コンラート兄上も、2人して僕を1人でこんなところに押し込めて、僕は寂しいんだっ!」
アスラン「あ、そうなの…(随分素直な人だなぁ)」
ヴォルフラム「お前はなんでこんなところに来たんだ!」
アスラン「俺は……遠く離れてしまった友人を守れるようになって迎えに行くために」
ヴォルフラム「そうか。なら、ここにいる間は、僕を守るといい。特別に許可する」
アスラン「え?あの、俺が守りたいのはキラで…」
ヴォルフラム「この僕を守れるとは、名誉なことだろう。そうか、そんなに嬉しいか」
アスラン「いや、だから、その…」
ヴォルフラム「とりあえず僕は今、お茶が飲みたいぞ。いれろ」
諦めてお茶をいれるアスラン。


そして翌日になり、入学式すっとばしていきなり授業シーン。
白兵戦の教官はギュンターで、すぐに脱線して、ユーリ陛下の素晴らしさ、偉大さ、可愛らしさ等について語り、讚美、陶酔しはじめる。
コズミック・イラのザフトというかコーディネーター側の頂点にいるのはユーリ陛下らしい。そして、この国の戦争相手(キラのいるナチュラル側)のトップはイタリア(ヴェネチアーノのほう)。

そして、数学の教官はドイツ。
アスランのクラスメイトのフレイは、ドイツ先生に夢中ラブ状態だった。
数学の授業中。
放送「ピンポンパンポーン♪ドイツ先生、ドイツ先生、まるかいて地球連合総裁から至急のお電話です。今すぐ靴ヒモを結びにきてほしいとのことです」
ドイツ「(がっくり……)またか」
生徒A「あ、迎えの光速宇宙船が校庭に到着したよ!」
生徒B「光速宇宙船って、イタリア総裁が所持してるこれ一台しか、全宇宙にまだないんでしょ?」
生徒A[うん。そんな貴重な船を迎えによこすんだもんなぁ」
ドイツ「それじゃあ、皆、悪いが自習しててくれ。ちょっと行ってくる」
隣の教室から覗きに来たスイス先生「なに!?ドイツ、またわざわざ敵国トップの靴ヒモを結びに行くのか!自分の立場をわきまえるのである!」
ドイツ「そうは言っても、この就職難の時代、就職できるところを探していたらこの学校だったんだから、仕方ないだろう」
スイス「そういう問題ではない!」
フレイ「先生、靴ヒモくらい、私が行くわ!私、先生がイタリアなんかとの逢瀬に行くの、我慢できないもの!」
ドイツ「いや、逢瀬じゃなくて、ただ靴ヒモを……」
フレイ「そんなこと言って、この間は、砂漠にわざわざパスタ用のお水を届けに行ってたじゃないの!イタリアもイタリアだわ!そんなの自分の部下にやらせればいいのに!」
ドイツ「あいつが毎度、俺のところに電話をかけてくるんだから、仕方ないだろう」
やってきた割烹着姿の家庭科の日本先生「ドイツ先生、早く行かないと。イタリアさんがお待ちかねですよ」
ドイツ「ああ、すまんな」
日本に羽交い絞めにされてるフレイ「いやっ、離して!私も行くわ!先生ー!!!」


イギリスがプラントのマ王宮に、バズビーズ・チェアをかついで潜入。
イギリス「ふっ。この椅子でマ王を呪ってやる〜。そして俺は、まる描いて地球連合の幹部連中に、俺の実力を思い知らせてやるんだ!」
イギリスは王宮の広い中庭にこそこそと入った。
庭木の陰に隠れながらイギリス「へえ、この庭には、妖精がたくさんいるんだな。よう、元気か?そうか、ここは住み心地がいいのか。いや、俺はマ王を捜してるんだけどさ。え、もうすぐここに来る?そりゃあ、願ったり叶ったりだな。え?あはははは、そんな、別にこの程度の椅子なんか、重くなんてねえよ」
グレタ「ねえ、誰と話してるの?」
イギリス「うわっ!?」
グレタ「楽しそうだよね。ね、誰と話してるの?」
イギリス「う、うるせー!どうせ妖精なんか、見えないし信じてもいないんだろ!」
グレタ「え、妖精さん!?すごい!お兄ちゃん、妖精さんが見えるの?お話までできちゃうの?すごーい!」
イギリス「あ、いや、その、褒められても……何も出ねえぞ」
グレタ「ね、ね。今、妖精さんはなんて言ってるの?」
イギリス「ん?ああ。そのだな、嬢ちゃんがあのグレタ姫で、……そうか。うん。グレタ姫は優しいいい姫さんだって言ってるな」
グレタ「ほんと!?グレタ、嬉しい!」

そこにグウェンダル、ユーリ、ヨザックが通りかかった。
ユーリ「いつになったらあのイタリア総裁は、攻撃やめてくれるのかなぁ」
グウェンダル「攻撃というより、あれはただの嫌がらせではないのか?本気で戦争する気があるなら、あんな国境近くでちょっと攻撃しては全速力で後退するなどということを繰り返さないだろう。それとも、こちらの疲弊を待っているのか?」
ヨザック「だいたい、開戦の理由がよくわからんですよね〜。いきなりビデオメールで『もう、俺、怒ったんだから!戦争しちゃうんだからね!』って、泣き顔でわめかれてもねえ。坊ちゃん、何やらかしたんです?」
ユーリ「俺、何か総裁に嫌われるようなこと、したかなぁ?」
カッと中庭を振り向いてヨザック「ん?何もんだ!?」
イギリス「ちっ、見付かったか!」
ヨザックは宙を舞い、イギリスの首根っこをひっつかんだ。
イギリス「おいこら、放せ!放せって言ってるだろ!」
グウェンダル「よくやった!……これは!バズビーズ・チェアではないか!座った人間を不幸にするという、イギリスに代々伝わる……ということは、ああ、見覚えがあるな。お前は、まる描いて地球連合幹部のイギリスだな!」
ヨザック「なるほど。坊ちゃんを呪いに来たというわけですか。確かに、頭をつぶすのは手っ取り早い戦法ですがね〜。」
グウェンダル「もしやあの国境での嫌がらせ戦法は、国境に気を向けさせて、王宮の警備を手薄にさせるという目的だったのか!」
イギリス「いや、あれはイタリアが勝手にやってるだけで……じゃなくて。ふんっ。俺は何も喋らないからな!」
ヨザック「なかなか肝が据わってるようですが、閣下、どうします?」
グウェンダル「吐かせろ」
ヨザック「了解」
グレタ「待って!」
ユーリ「グレタ?」
グレタ「やめて!放してあげてよ、ヨザック!許してあげて、グウェン!」
ヨザック「いやしかし、あなたのお父上の命を狙ってきた敵ですよ」
グレタ「ユーリは無事だもん!それに、このお兄ちゃんは妖精さんが見えるんだよ!心の綺麗な人なんだよ!」
ユーリ「妖精が見えるだって!?」
グレタ「ねえ、今妖精さんたちはなんて言ってるの?」
イギリス「ああ、まぁ……」
グレタ「教えて、お願い」
イギリス「ユーリ陛下もグウェンダル閣下もヨザックさんも良い人なのに、この俺を捕らえるなんて、間違ってる、やめて欲しい……って。」
グウェンダル「ふん、盗っ人猛々しいとはこのことだな。よくも自分を擁護するような台詞を」
グレタ「違うよ!グレタわかるもん!このお兄ちゃんは嘘なんて言ってないよ!」
ユーリ「グレタ……」
グレタ「ね、お願い、ユーリ!助けてあげて!」
イギリス「グレタ姫……」
グレタ「ユーリは、ユーリを暗殺しにきたグレタを許して、娘にまでしてくれたじゃない。ね?」
グウェンダル「何もわからない子供だったグレタとは違う」
グレタ「違わないよ!」
ユーリ「うーん、どうしたもんか」
グレタ「そうだ!じゃあ、お兄ちゃんも、ユーリの子供になればいいんだよ!お兄ちゃんも、ユーリが父上になったら、父上にひどいことなんてしないでしょ?」
イギリス「いや、陛下より俺のほうが年上なんじゃ……」
グレタ「そうだ、そうしなよ!グレタ、兄弟が欲しかったの!ね、いいでしょ、ユーリ?グレタ、お兄ちゃんが欲しい」
グウェンダルを上目遣いで見上げながらユーリ「えーと……」
グウェンダル「おい、まさか馬鹿なことを言い出すんじゃないだろうな」
グレタ「お願い、グウェン!ね?今度一緒に編みぐるみしてあげるから」
グウェンダル「うっ……」
ユーリ「そうだよ、グウェンダル!グレタの教育のためにも、兄弟がいたほうがいいんだよ!」
イギリス「ええっ、陛下まで!?」
グウェンダル「しかしだな」
ユーリ「許してくれたら、あの書類の山、ちゃんと今日中に片付けるからさ。可愛い愛娘の頼みなんだよ」
グウェンダル「……勝手にしろ」
ヨザック「坊ちゃんは言い出したら聞きませんからねぇ。諦めましょうよ、閣下」
グウェンダル「うるさい……」
ユーリ「やった!グウェンダルがいいって!」
グレタ「わーい、わーい!グレタにお兄ちゃんができた!」
イギリス「え?え!?」
グレタ「んとね、グレタって呼んでね、お兄ちゃん♪」
イギリス「あ、えと……」
グレタ「お兄ちゃんの名前はなんていうの?」
イギリス「イギリス……」
グレタ「イギリスお兄ちゃん、よろしくね☆」
イギリス「あ、ああ……まあ……」
グレタ「じゃあ、お兄ちゃんのお部屋に案内してあげるね!行こう!」
グレタに手をひっぱられ、イギリスは建物の中に消えていった。
ヨザック「やれやれ。勝手に子供を増やしちゃって、ヴォルフラム閣下が怒りませんかね?」
ユーリ「大丈夫だよ。ヴォルフだって喜んでくれるって」
グウェンダル「では、約束どおり、あの書類を片付けてもらいましょうか、陛下?」
おびえながらユーリ「あ、はい、スミマセン。今行きます」


まる描いて地球連合本部にて。
フランス「ねえ、イタリア。いったいいつまで戦争続けるつもり?お兄さん、ちょっと飽きちゃった」
オーストリア「そうですよ。戦争の費用も馬鹿にならないんです。遠征費にいったいいくらかかってると……」
イタリア「えー、だって、ひどいんだよ。ユーリったら『今度、可愛いパスタを送るね』って言ってたのに、送ってきたのはパンダだよ!俺、どんなパスタなのかわくわくしてたのに、ひどいよね!」
中国「あのパンダは本当に可愛いある。今もうちで元気に笹食ってるあるよ」
ため息をつきながらオーストリア「だいたい、『可愛い』という形容詞がついた時点で、聞き間違いだって気づきそうなものじゃないですか」
イタリア「可愛いパスタだってあるよ!蝶々の形とか、貝の形とか!」
オーストリア「とにかく!無駄遣いは許せませんよ、総裁」
イタリア「ふーんだ。兵士の皆、国費で国境まで旅行できて嬉しい、楽しいって言ってるもん」
中国「ちゃんと武器弾薬持っていってるのに、双方誰も怪我してないあるから、発砲するだけ無駄あるな。でも武器もわたしの店扱ってるから、儲かって嬉しいあるよ」
イタリア「ほら、中国だって賛成してくれてるじゃない〜」
オーストリア「国費で私腹肥やさないでください、中国!」
ロシア「手っ取り早く戦争終わらせるなら、僕が呪っとこうか?」
フランス「いや、お前のはしゃれにならないからやめて。被害者が出るから」
オーストリア「呪いといえば、そういえばイギリスは?」
フランス「さあ?ロシアとの呪い合戦に負けてから意気消沈してたけど……どっかで呪いの修行でもしてるんじゃない?」
ロシア「そんなことしても僕に勝てるわけないのに、馬鹿だよね〜。うっとうしいから、イギリス、呪っとこうかなぁ」
オーストリア「味方を攻撃しないでください」


まるかいて地球連合領地内のある下町で。
キラ「教授、僕たちはいつまでこんなことしなきゃならないんですか……」
ロマーノ「いつまで、だと!?そんなもの、ブルーコスモスの連中をぎゃふんと言わせるまで、に決まってるだろ!」
ミリアリア「あら、キラは楽しくないの?私はだんだん楽しくなってきたわよ」
キラ「僕は、機械工学のゼミに入っただけだったのに、まさかロマーノ教授が、あのブルーコスモスに対抗するテロリスト集団『ロッソ・ポモドーロ』の若旦那だったなんて……。おかげで、毎日毎日トマトの品種改良させられて……」
ミリアリア「おいしいトマトが毎日食べられていいじゃない。私が今交配して育ててるトマト……きっと今度こそ、ブルコスの連中に『おいしい』って言わせられるわよ!」
ロマーノ「その意気だ、ミリアリア!全く、ブルコスの連中ときたら、赤いトマトが許せない、この世の全てを青に染めてやる!だなんて言いやがるんだから、頭おかしいよな。赤いトマトが一番ブォーノ!に決まってるのに。この世を赤いトマトで埋め尽くすぞ!」
ミリアリア「おー!」
ロマーノ「キラ、お前も返事しろ!」
キラ「トマトなんか赤くても青くてもどうでもいいですよ。僕は機械工学の勉強がしたいんです!アスラン……僕、これからどうなるんだろうね(めそめそ)」
トリィ「トリィ!」
トール「若旦那〜。スペイン大旦那からメールが来ましたよ〜。『もうしばらく地中海のビーチで楽しむから、当分組織はよろしくしといてぇな』だそうです」
ロマーノ「何!?スペインの野郎、今度でかい出入りをやるって言ったのに、助けに来いよ、コノヤロー!」
キラ「出入りって、またブルコスや町の人にトマトを押し付けに行くんですか?食費が助かるって喜んでる人もいますけど、栽培農家なんか、こんなにトマトもらっても迷惑だって言ってるじゃないですか」
ロマーノ「当たり前だ!俺達は慈善団体じゃないんだ、テロリストなんだぞ!絶品のトマトを作って、全世界の人間をトマト中毒にして、シンジケートで大もうけするんだ!」
キラ「アスラン……早く助けに来てよ(泣)」


(2)に続く

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