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君にとどけ



泣きたい、泣きそう。

でも泣かない。やだ負けるもんか。
立ち直ってみせる。

…あたしには関係ないもん。

何も見たくない知りたくない。
向き合いたくない。
知らないもん。

貴方のこと何か何も知りたくない。

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。

気持ち悪い。
心臓が痛くて、頭は割れそうなくらい情報で一杯だ。

上手くなんて行かなくていい。

こんなに辛いなら1人で居たい。
貴方のことなんか知らない。

あたしは1人で生きていける。
強いもの。

優しさであたしを惑わさないで。
貴方もそうして僕を利用するんでしょう?

僕ばかり泣くんでしょう?
そうして僕ばかり疲弊していくんだ。
貴方はそんな僕を見て謝るんだ。

それが僕をまた追い詰める事も知らずに。

そうして貴方は言うの。

俺以外の人と幸せになった方がいいんじゃないか、と。

貴方じゃないと幸せになれないのに。
平然と言ってのける貴方が信じられない。
私に対する好き、なんてその程度なのか。
離すつもりはない、と言ってほしい。
私はただ大好きと言いたいだけ。

そう言って笑いたいだけ。


幸せなんて望むものじゃない。
見つけようと頑張るものじゃない。

不幸せしか見えてこない。
小さな幸せすら気付けない。

見たいものは知りたいものはこれじゃない。

望んだ幸せはこんなんじゃない。

早くこんな泥沼から連れ出して。
私を掬い出して。
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