タートルズが二月頃に映画になっていたという話を聞いて、ちょっと嬉しくなりました。

タートルズ懐かしい。子供の頃を思い出す……!

子供の頃のアニメと言えば、親の録画したぞうのババールとバーバパパとディズニーとタートルズをローテーションで観るのが常でした。

タートルズやバーバパパを無邪気に楽しんでいた子供が、今ではバーバモジャ(あのおえかき上手で黒い毛むくじゃらの子)に不義の子疑惑を向ける嫌な大人に成り下がるっていうね……ああ世知辛い。

黒い色はママ似だとして、あの毛むくじゃらのモジャモジャ遺伝子はどこから来てん。彼は。

っていうか作中のあのバーバな人たち(彼らをまとめて何と呼んだらいいのかわからないので、便宜上こう呼ぶ)は繁殖行為するの?なんかバーバパパ地面から生えてたような気がするんだけど……

っていうか当然のようにバーバパパって呼んでるけど、そもそもバーバってなんだ。

バーバパパは生まれた時からバーバパパなの?生まれた時から既にバーバという生命体の父であることを運命づけられし存在なの?羊のドリー的に生まれた時から大人なの?

気になって仕方ないのでググってみた。


バーバパパ?フランス語で『パパの髭』という意味。転じて綿菓子のこと

ああ、なるほどね……!バーバパパっていうのはつまりダブルミーニングであると……!綿菓子かつ、パパでもあると!

そう言われるとあのピンクの体色もそれっぽい。外国の綿菓子とかマシュマロってピンク色多いよね。

それにしても、パパの髭か……!へえー!

そうなると不義の子疑惑を浴びていた(私の中だけで)バーバモジャ君の立ち位置も、ぐっと変わってくるではないか。

何しろ彼は、あのバーバな人たちの中で最も本来の意味での『パパの髭』に近いルックスをしている。

正直、バーバパパ含め作中のバーバな人たちを素直な視点で見た上で、ちゃんとわたあめか髭のように見えるかというとまあ難しい……っていうか全然わたあめにも髭にも見えないのだが、バーバモジャだけは違う。

彼だけはわたあめには見えないが、髭だと言われればそこそこ納得できる。鬼っ子(Wikipedia調べ)どころの騒ぎではない。多分彼はバーバな人たちの中で偶然発生した、先祖返り的な存在に違いない。


ところでここで一つ、衝撃的な事実を記しておきたい。

なんと彼らは卵生なのである。

いやいや、パパ土から生えてたじゃん……!?花果山の岩から生まれた孫悟空のごとく、人様んちの庭から自然発生的に生まれてたじゃん!?どういうことなんだ。バーバパパにも両親おったんか。謎の生命体キャラの宿命的に、そういう発生の秘密とかはふわっとした設定でぼかされてるのかと思いきや……

そして卵生ってことは、やっぱり彼らも繁殖行為に及ぶということなのかな。


あれ、タートルズ全然関係ない。
バーバパパの話がしたかったんじゃないんだってば。

そうそう、タートルズ映画化なんですよ。観たかったけど今からではもう東京でしか上映してないみたい。まあ大体そう言っておいて、上映中には観ないことが多いので、あんまりがっかりはしてない多分……。

ここ最近は映画はだいたいレンタルで観てるしなあ。

最高の音響、大迫力の画面、最新の3D技術、それはもちろん素晴らしい。

けど、周りに憚ることなくじゃがりことかポテトチップスとかうるさいお菓子をぼりぼりしつつ、よくわからなかった所は即巻き戻し。途中でトイレに立っても誰にも迷惑をかけない、エンドロールで立ち上がる人もいない(エンドロール最後まで見て余韻に浸りたい派)見終わったら余韻に浸りつつ、今度は吹き替えとかオーディオコメンタリー付きでもう一度再生というだらだらフリーダムなリラックス感は、レンタルでしかあじわえないじゃないですか……!イエス!ダメ人間!


そういうわけで、このタートルズもレンタルで観ます。なんならタートルズみたいに、ピザでも食べながら観るのもアリ?どこのアメリカ人だよカーワバンガー!

……とか考えながら今、公式サイトを観てきた。
えー、面白そう。なんか原作に忠実っぽさそうですごくいい。これやっぱり大きい画面で観たいなー。今さら遅いか。

予告をざっと観たたけでもミケランジェロのうざかわいさが健在なことが伝わってきて嬉しい。そしてスプリンター先生は英語でもSensei!!って呼ばれててなんか面白い。あとウーピー・ゴールドバーグ出てるやん。

しかし私の観てたタートルズはもんのすごい古いやつなので、亀が『MCマイキー』とか言いながらラップでノッてる所を見ると、何故かちょっとだけ不思議な感じもする……。


どれぐらい古いって、登場人物は基本バービー人形とその家族かお友達的な感じのデザインのやつか、サイバーパンクな世紀末肩トゲパッドヒャッハー!!なタイプのデザインの二択だからね。いや二択は言い過ぎだけど、基本的に70年代末〜80年代のなんかそういう感覚が画面からにじみ出まくりだからね。もちろんタートルズ周辺は和風で固めてるわけですが。

しかしこのアニメの

『このアニメに出てくる主人公たちはティーンエイジャーかつ突然変異の生命体で忍者でしかもカメです』

というてんこ盛りの設定を一発でシンプル&クリーンに紹介してのけたOPは、めっちゃ偉大だと思います。
どういう歌詞かって?


♪てぃーねぃじみゅーたんにんじゃてぇーろぅ!( このアニメに出てくる主人公たちはティーンエイジャーかつ突然変異の生命体で忍者でしかもカメです)

♪てぃーねぃじみゅーたんにんじゃてぇーろぅ!( このアニメに出てくる主人公たちはティーンエイジャーかつ突然変異の生命体で忍者でしかも略)

♪てぃーねぃじみゅーたんにんじゃてぇーろぅず!!( このアニメに出てくる主人公たちは略)


♪てろめろはっしょっ! (どういう意味かわからないがこう聞こえる)

♪○×△□!!(聞き取れないけどなんかこう『てめーら全員ブチのめすぞ』みたいな感じのことを言っているに違いない。正義のヒーローの主題歌とは基本的にヒーロー達の自己紹介&決意表明&戦闘態勢に入るぞという声明文のようなものだから間違いない。ただ確証はない。そしてここまで全部偏見だ)


っていう歌詞ですよ。頭の3フレーズを潔いまでに主人公の設定紹介に徹しているこの英語オリジナル版(どの辺が英語だったのとか言わない)を無理矢理日本語で歌い上げた

♪おっれったっちー忍者タートルズ

♪ティーンエイジの忍者タートルズ

♪突然この世にあーらわれたー

♪世界一!の!!

♪ヒーロー!!

っていうバージョンもあるのですが、同じ5フレーズの間にハンパない情報量をねじ込んでくる英語版の広告手腕にはマジおそれいる……