真っ二つにされた月が出て、仕事を終え帰路に着く。

終日、五葉松の剪定をして、日曜の時間を過ごす。

朝。
家を出て車を走らせていると、悲しくもないのに涙が出る。

涙には理由があるが、泣くことには理由がない。
多分哀しみは悲しみでは無いように、哭く事は泣く事ではない。

心の深い所で、慟哭がある。

打ち寄せる波の様に、絶えず押し寄せる微かな絶望。
清浄な悪夢。

そんな一日。