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第75話 あの日を忘れない

震えた

寒さに?

いや、恐怖に震えた あの日から もう7年、まだ7年?


2011年 3月11日 夜


俺は眠れずに居た…


繰り返される、地震と津波の映像


俺は ただ震えた


後日 映像はYouTubeにアップされ 当時、ガラケーでも閲覧出来ていたので、俺は何度も再生し、地震や津波の映像を目に焼き付けた


時には真夜中 眠れない夜もあった


『あの日を忘れない』というタイトルの映像は 動物や人間が倒れているカットもあり 俺はそれを目に焼き付けた


ついさっきまで 生きて、泣いて、笑って、会話をする人


犬の散歩をする人


我が子を抱き上げる母親とその家族


一瞬にして消えていく


“消されてしまう”恐怖


現在、街は少しずつ復興しているみたいだ


テレビは本当に事実と現実を映し出しているのか。


目に見えない 人の心は画面上からは伝わらない


皆がきっと 悲しみと消えない傷を庇い伏せながら生きているはずだ…


あの頃の子供達は青年に…

震災後産まれた子供達の心は?


ある記事では、幼稚園児の半数以上が 落ち着きがない 暴力的 鬱傾向


そんな記事を読んだ


自分には何も出来ない


あの日から今日まで色々考えたりもした


募金位しか出来なかった


自分に出来る事は



“風化させない事”
“あの日を忘れない事”


だけかもしれないけど



いつか必ず 東北に行きたいと思う



今日 あるテレビ番組で震災特集をやっていた



当時の津波の音に絡まり、悲痛な叫びが聞こえる。



気付いたら 俺は涙を流していた



涙を流すなんて、いつぶりだろ



今日 自分の心にリセットが掛かった



東北の人が頑張っている


自分も頑張ろうか



《おしまい》
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