チューリップ、秋桜、など^^


チューリップ

○チューリップ白き光をこぼしけり
○チューリップひみつの水を残しけり

チューリップ

○チューリップ正午の風を集め立つ
○チューリップ正午の空を集めをり
○手を伸ばし空澄みわたりチューリップ
○人形のからくり垂れてチューリップ

○卓上の暦の船やチューリップ
○卓上の猫に日だまりチューリップ
○仲良くや空をあつめてチューリップ
○チューリップ少女の描く絵のごとく
○チューリップ少女の描く高き窓
○チューリップ午後に崩れる気配あり
○チューリップ異国に船を漕ぎ出せり
○チューリップ不安な夜もラララララ
○チューリップ技術を求め誇らしげ
○チューリップ技術を求め誇らしく
○チューリップ調査を求め研究す
○原種のチューリップ我が地方より
○原種のチューリップ貴族に請われ貰はるる
○原種のチューリップポーズや決めて美少年
○原種のチューリップ焼き菓子を乗せティータイム
○原種のチューリップ彼女の好きなプチタルト
○チューリップ傘に帽子を購入す
○チューリップ外れて空を落しけり
○チューリップ帽子こよなく愛す人
○チューリップ帽子こよなく愛すかな
○チューリップ靴は細身のブランドで
○チューリップなにかと靴が欲しくなり
○チューリップおしゃれは軽くさりげなく
○はき心地よくておしゃれなチユリプかな
○はき良くて革や老舗のチューリップ
○少しばかりゆとりの靴でチューリップ
○靴ひもやハミング軽ろしチューリップ

チューリップ

○草原の湯に浮かべたりチューリップ


秋桜

○コスモスや調子はずれて理系女子

菜の花

○菜の花や塔に訪はるる法隆寺
○菜の花や西も東も大俳人
○菜の花や分けて大河の落し水
○菜の花の余白ながれて青となり
○菜の花や近くて遠き波の音
○菜の花や暮れなんとして千曲川
○菜の花やこの川渡れ関ケ原

コスモス

○コスモスや黒板に咲く乙女の詩
○教壇にささやかなりや秋桜
○コスモスやギフトような帰り道
○コスモスや自転車押して思う場所
○コスモスや真似してみたきペアウォッチ
○秋桜自己表現とゆれにけり
○秋桜朝の始まる好きな人
○秋桜遊び疲れて道祖神
○喧嘩して友達の居ぬ秋桜

○コスモスの道や少女を仰ぎみる○秋桜の夢に枕の少女かな
○秋桜にフレームのよき女かな

吾亦紅、梨の花、桃の花、林檎の花、檸檬など^^


吾亦紅

○吾亦紅たばねてけふや姿みづ
○吾亦紅君みてものを想わざり
○吾亦紅味のこだわり野辺にゆれ
○吾亦紅たづねて君や偲ばれる
○わびしさや夕陽こぼさじ吾亦紅
○吾亦紅しづまる君やゆれてをる

吾亦紅

○とらわれずとどめ置きたる吾亦紅
○その裏のひみつに揺れて吾亦紅


梨の花

○梨の花眠るる人の楽とせよ
○梨の花眠れる人や幾人も
○梨の花いくたび夜の文や折る
○梨の花棺に花を落とすかな
○花梨や古き時代の女形
○花梨の下にゆかしき女形

梨の花

○宛てもなく信じてをるや梨の花

梨の花

○おくられつ雲みてうれし梨の花
○梨の花月や難波に残しけり


桃の花

○表情や切り花にして桃の花

桃の花

○黒姫をささめき落とす桃の花
○黒姫や色気づきたり桃の花
○黒姫の襦袢めくれて桃の花
○桃の花咲いて恥じらふ飯豊山
○おもいきり抱きしめたるや桃の花
○知合えたあなたの傍に桃の花

桃の花

○大陸の風振りわけよ桃の花
○桃の花しずくを一つ都人

桃の花

○庇より親しき人や桃の花


林檎の花

○花林檎幼き空の歌となり
○花林檎恋は大人となりにけり
○花林檎不自由と知る大人かな
○花林檎堤遠くに秀麗あり
○故郷や真っ白となり花林檎

林檎の花

○約束や津軽娘の花林檎


檸檬

◯街角に落ちたレモンや声を聞く
◯果汁とび光あふれるレモンかな
◯檸檬噛み山這うように命得る
◯果汁とび光るレモンや風の中
◯ひとつ噛み愛は檸檬の街角に
◯向かひ合ふ愛は檸檬の小径かな
◯ひとつ噛み愛はレモンの光かな
◯向かひ合ふ愛はレモンのごとくなり

檸檬

○レモンといふひんやりいたし装飾品
○籠に寝るレモン頭の尖りたり
○住宅地レモンの皮をむきにけり
○レモンといふその身の光る美しさ
○太陽をレモンの色といふやべき
○レモン切りレモンの色となりにけり
○レモン切り青空を吸いそう思う
○レモン切り青空を吸い思いけり
○レモン切り仰ざまに見る心かな
○爽快な檻となるべしレモンかな
○爽快な檻となるべしレモンの葉

檸檬

○自由なる檸檬の人やおもひけり
○大げさに檸檬の皮や削いでをる
○太陽の下に檸檬のワンピース
○檸檬待つあなたの両手小さい手
○市あるやレモンの箱に白いドレス
○村の声レモンの箱に高くなり


檸檬

○定宿のメモにレモンを置きにけり
○寛ぎの少し離れてレモンかな
○主なきレモン揃えてバスケット
○街の陽やレモンの色を映しけり
○半生の落とす檸檬のロビーかな

カクン、カクンねおち13:52

カクン、カクンねおち13:52


烏瓜

◯乗車して夜空の星や烏瓜
◯乗車して星や瞬く烏瓜
◯少年の心の星や烏瓜


朝顔

○朝顔に悲しき人の姿かな
○朝顔の忘れて雨の化粧かな
朝顔

○朝顔や一輪とする夢の跡
○朝顔や一輪として花とする
○朝顔や他にもかほを持ちにけり
○朝顔やよのなかをどうおもふべき
○朝顔に虎の半身や煙に巻き
○名筆に朝顔の見ゆ天下かな
○朝顔や行方の知らぬ隅田川
○朝顔の淵の便りも静なり
○朝顔に乾く盥の夕べかな


曼珠沙華

○ゆるやかに降りささりけり曼珠沙華
○曼珠沙華空より落ちて火のごとく
○曼珠沙華あふれて天の道となる
○曼珠沙華言いたいだけの子供かな


檸檬

○レモンといふひんやりいたし装飾品
○籠に寝るレモン頭の尖りたり
○住宅地レモンの皮をむきにけり
○レモンといふその身の光る美しさ
○太陽をレモンの色といふやべき
○レモン切りレモンの色となりにけり
○レモン切り青空を吸いそう思う
○レモン切り青空を吸い思いけり
○レモン切り仰ざまに見る心かな
○爽快な檻となるべしレモンかな
○爽快な檻となるべしレモンの葉

檸檬

○自由なる檸檬の人やおもひけり
○大げさに檸檬の皮や削いでをる
○太陽の下に檸檬のワンピース
○檸檬待つあなたの両手小さい手
○市あるやレモンの箱に白いドレス
○村の声レモンの箱に高くなり


桐の花

◯桐の花まといて船の流れゆく
◯桐の花まといて少女通学す
◯通学の少女や桐の花の中
◯田舎路の電車の窓に桐の花


鶏頭

◯さびしさに鶏頭の花清められ
◯庭先の鶏頭空に清められ
◯留守先の恋する色や鶏頭花
◯さびしさや清めて庭の鶏頭花
◯庭先に青空高く鶏頭花
◯庭先に掃かれそびえる鶏頭花



蒲公英

○蒲公英をさとして白き綿毛かな
○吹く先に黄色いたんぽぽ咲いてをり
○たんぽぽの絮につまんだ娘かな
○蒲公英やながれて雲はところどころ
○蒲公英や告げて新し恋人あり
○蒲公英やおやつの時間チャイム鳴り
○たんぽぽと隣の人や帰りけり
○蒲公英に農民たちの暮しかな
○蒲公英や若い娘の指先に
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