話題:創作小説
こんにちはー!
三里さん、コメントありがとうございます(^◇^)
後程、お返事させてくださいね★
レイズのらくがきは意外と自分の中で気に入ったので、早めにちゃんと描きたいです♪
今のてるてる坊主状態にするか、スリット入れて動き易くするかで迷ってます。
てるてる坊主も可愛いけど、生活しにくいよね絶対…。
全体のシルエットはそのままで、少し変えてみようと思います!
ではでは、小説の続きを追記よりどうぞ(´∀`)
『陛下!』
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朝食も早々に掻き込んで、慌ただしく登城する。
有無を言わさぬ勢いで女王に謁見を求める二人に、事情を知らぬ家臣は何事かとザワつく。
しかし、陛下付きの侍女レイチェルより、女王の私室に通されると、謁見室は再び静寂を取り戻した。
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『陛下!』
『アリル!ジャミル!あぁ、良かった…。元に戻れたのね』
『ご心配、ご迷惑をおかけしました。
陛下も無事に戻れたようで、何よりです。
…本当に良かった…』
『アリルもありがとう。不便をかけましたね。
ジャミルも。
何から何まで、何てお礼を言えば良いのか…』
『礼には及びませぬ。
陛下の、その愛らしいお顔を拝顔出来ただけで、至上の喜びですよ?
あのアリルのむさ苦しい顔を間近で見なくて済むのは何よりですな』
『−…むさ苦しいってなんだよ』
ジャミルの嫌味に息を吐いて呆れるも、ふと目線が高い事に気付く。
普段の自分の目線だ。
当たり前の高さだ。
しかし、昨日はセリアの身体にいて、彼女の目線で過ごしたのだ。
頭ひとつ分の差がある。
(あんな小さな身体で、毎日頑張っていたんだな…)
護るべき対象者の儚さを感じて、アリルは一層護ると誓った。
視線を感じ、顔を上げるとセリアと目が合った。
『陛下?』
声をかけるも、すぐに顔を真っ赤にし視線を反らされた。
『い、如何なさいましたか?』
『なっ!何でも無いの!気にしないで?ね?』
『気にしないでって言われても…』
めちゃめちゃ気になるんだけど。
頬を赤らめ、視線も逃げられ、顔をぷるぷる振る−…と言う、可愛い仕種のオンパレードの挙げ句、気にするなと言うのは。
些か無理がある。
弄りたいと言うか。
構いたいと言うか。
色々話したいが、ジャミルが邪魔でそれも出来ない。
(まあ後で聞き出せば良いか)
ジャミルに向かって軽く舌打ちするも、難なくスルーされる。
何かセリアはジャミルと仲良く話してるし。
聞けば昨晩は仲良く(語弊)過ごしたらしいし。
(ぼくが一番の貧乏クジか…?)
女王に関わる事で、損得勘定をしたくないが。
うーん、と腑に落ちないモヤモヤを消化出来ずにいるも、無理矢理に気分を変える。
『さて、それではティニアとリオンを呼んで、状況を説明しようか。
いつまでも輪から外させるのも、可哀想だ』
アリルの言葉に、二人は大きく頷く。
程無くして、アリルの召喚でティニアとリオンが現れた。
こうして、丸一日ぶりに5人が一堂に会する事となる。
嵐の終焉は、すぐ近くまで来ていた。