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勇とは小学生の入学式の時に初めて会った。
ただ同じクラスで苗字のせいで席がいつも近くだった。
最初はただの腐れ縁の関係だった。


私は小学生の頃は
一人称を俺と言ってしまうほど
男の子のように生きていた。

男子に交じって遊んで走って怪我して
冒険したりしていた。
バカなこともいっぱいした。

気付くと
勇と進といつも遊んでいた。






勇のことが好きだと気付いたのは
6年生になってから
その頃までには
勇からアピールされてた。

最初はまったく気づいてはいなかった
男の子っぽくしていたから
友達だからいつも一緒にいるんだと思っていた。

それでも
男の子っぽく振舞っていた私でも
わかるようになっていたが
「勇は○○ちゃんが好きなんでしょ?両想いでよかったじゃん」
とか言っていた


好きだと認めたくなかった。
自分が女の子になるのが嫌だった。

でも恋はすごい。
気づいてからは抑えられないくらい
どんどん好きになってた。


気付くと付き合ってはいないが
みんな公認みたい感じになっていた。
付き合ってるとしか思えないぐらい
一緒にいて話していた。

そしてある日
告白されて付き合うようになった。


付き合うとは
何をすることなのかわからなかった。
ただ友達とは違う感じになってしまって
気まずくて2人して黙って過ごす日もあった。



だからなのか
あまり2人きりではなく
共通の親友の進もいつも一緒だった。



中学生になる頃になると
キスはさすがに出来るようになっていた。
勇は段々といちゃつくようになってきて
胸を少し触るくらいだったが
私は女扱いされるのが妙に腹が立って
いつも拒否していた。

でも、そんなのも段々と慣れるものだ。
していることは、ませていたと思う。
本番はしなかったが
いじられたりすることが多くなった。
恋は盲目だ・・・
進がいる時でも勇は
いちゃついてくるようになった。






それがいけなかった。





たまたま
勇が遅れて進と2人きりになることがあり
進と私も親友だったので2人きりを普通に受け入れた。

そして、進に襲われる日々が始まった。
ただ一方的に触られるだけだが言えなかった。
勇と進が昔から親友だと知ってて
友情を自分が壊してしまうのが怖かった。




勇といる間は幸せだったけど
進がいるのが怖かった。


それでも黙っていれば
いつかは終わると思って耐えた。




そんな日が続いて
若干私は精神的におかしくなった


それからしてある日
勇から別れが告げられた。
「他に好きな子ができた」と
気付いていたのか定かではないが
相手が悲しそうな顔だったのが印象的だった。


結局勇とは手をつなぐことさえ
恥ずかしいままお別れになった。


今でもこの頃のことを思い出すと
胸がきゅぅってなる。
自分の中では勇といた間は
キラキラ輝いてる純愛だった。
進がいなければ今も付き合っていたと思う。
赤い糸があるなら絶対に勇と繋がっていたと思う。


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