白書 途中まで

夢にS先生が出てきた。何年振りだろうか。いや初めてかもしれない。

高校2か3年生の時の古典の先生だった。臨時採用の。
先に白状しておく。恋してた。叶うことはなかった。微塵の気配もなかった。

係の相方の方が美形で、多分そっちのことの方が好きだったと思う。そういう扱いの差はあった。僕が、クラスメイトが茶化すくらい、先生への好意を隠せていなかったせいもあると思う。

進学して、しばらくはやりとりしていたが、恋人もできたし、その恋人が独占欲強かったり、僕個人も多方面的に疲れてしまったりで、連絡を途絶えさせてしまった。連絡を取り合っていたのは、多分高校卒業から長くても4年くらいだろうか。


先生はどう思ったのだろうか。そしてどう思っていたのだろうか。聞きたいような、今更、聞きたくないような。


夢は、先生がその気をチラつかせるから、たまらず浮気に走ろうとする夢だった。
ここ数日相手違いで浮気ネタを連チャンで見ている。
欲求不満?まさか。春特有の発情期?

調子がいい、リラックスしてる時ほど卑猥な夢を見るから、たぶんそれ。だと思いたい。



結婚したのだろうか。
そもそも恋人くらいできたのだろうか。いたのだろうか(休日はいつも単独行動、親の話がよく出てきていたので、たぶんいなかった)
そして採用試験はパスできたのだろうか。



先生の教え方は、普通の17歳ならドン引くくらいには、オタ臭やクセが強かったけど、分かりやすくて楽しかった。

僕は興味がある教科やセクションしか勉強できないタチで、成績の凸凹が激しかったのだけれど
先生のおかげで、古典だけは学年トップだった(不純な動機のせいもあるだろうが)。

音楽の話も、面白い本の話もたくさんしてくれて、人生が豊かになった気がした。
素直に、こういう先生こそ採用されてほしいと思ってた。

(思えばその前年に来た教育実習か代理の先生も、同じタイプで、採用されてほしいと思ってたな。ちなみに漢文担当だった)