※分かり難いかもしれませんがヒロインは本当に1人です。2人居る訳ではありません。
「うおおおお!!!」
「うううおおおお!!!」
「はぁっ!」
「はぁぁぁっ!!」
「くぅっ…やるな、そなた!」
「油断するな幸村ぁぁ!!」
「!」
「とぉぉっ!!!」
「ぐっ、」
「…フ、どうした。おまえの実力はそんなものか?…そりゃぁぁぁ!!!!」
「…あんたもよくやるよね。あの旦那相手に同じかそれ以上の気迫で迫るなんてさ」
「疲れたぁー!マジで疲れたーっ!私普段あんな熱い人じゃないんだけどぉ…」
「知ってる。…だからこそ思うんだけど、あそこまでしなくても良くない?」
「えへへー、私も思う」
「じゃあなんで?あんな全力で頑張っちゃってるワケ?」
「いや、なんかねぇ…幸村が私信者すぎて実は困っててねぇ」
「は?…信者?」
「前にさ、そなたと戦っているとお館様と重なることが多々ある!とか言われちゃってさぁ…」
「…あー」
「確かに幸村と出会った時からお館様の計らいもあって熱く幸村に合わせてはいたよ?」
「異性が極度に苦手な旦那の為にね?」
「うんー。でも当時は今程熱くなかったハズなんだけどなー、いやぁ可笑しいなーははは……はぁ」
「それで?合わせてあげてるってこと?」
「うん。実際ああやって別の人格作ってる方が戦い易いんだぁ、普段はこーんなのほほーんとした感じだからねぇ…」
「まぁ人格なんて作らなくてもあんたは強いけど…確かに旦那とやり合ってる時の方が生き生きと戦ってはいるよね」
「それでもいいんだけどねー、もう引き際が分かんなくなってからは暴走しちゃってね…幸村の前だと鍛練以外でもああだし。流石に疲れたよぉ」
「成程ねぇ…あんたも大変だ。そんじゃま、俺様も手助け致しましょうか!」
「ほんとにー!?…え、なにを?」
「まぁ楽しみにしてなさいって」
「…。なんかちょっと不安なんだけど」
(翌朝、幸村との鍛練中)
「どうした幸村ぁ!!動きが鈍いぞ!!」
「…っ、…す、すまない」
「いつも通り全力で来い!…それとも、手加減しているのか?この私では不服だとでも言うのかぁぁ!!」
「違う!断じてそのようなことは…」
「女だとて加減せぬことは約束しておるだろう!?…フン、もしや今更意識したか幸村!!ははは!!」
「……、…」
「…?…どうした?幸村。…まさか本当に私を意識して…」
「すまなかった!!!」
「!?…なんだ突然…、男が易々と土下座などするでない!」
「…すまなかった…っ」
「…おい、どうした。頭を上げろ。私は土下座されるようなことなど何も…」
「そなた、……そなたの、普段通りの話し方を聞かせてはくれぬか?」
「!?…普段通り?……何を言う、これが普段通りだ」
「佐助から聞いた。…そなたは俺の前だと無意識に緊張してしまい、本当の自分を出せないでいる、と」
「は……はぁぁぁ!?」
「なっ、なんだ!?違うのか!?」
「ちっ、違っ…あ、いや違わなくはないが…」
「どちらなのだ!!」
「!」
「…俺はそなたと、鍛練以外でも親しく出来ていると心底思っていた」
「親しくしているだろう?なんの不満があるのだ」
「そのっ…言い難くはあるが、佐助から聞いた話によると…、俺のせいでそなたにはもう一人の人格を作らせている、と…」
「…。そんな訳…ないだろう。佐助と私、どちらを信じるのだ?」
「そなたを信じたい。だが、信じたいからこそ気になる…というのもある」
「…残念ながら人格はコレ一つだよ。悪かったな、期待に添えなくて」
「そうか…やはりそうなのだな」
「?」
「そなたは己のもう一つの人格…俺の前でのみ出現している人格に気付いていないとも聞いた」
「……っはぁぁぁ!?」
「驚くのも無理はない、佐助も俺ならなんとか出来るかもしれないと切羽詰まった様子で泣きついてきたのだからな」
「泣……っはぁぁぁ!!?」
「悪いのは俺だ。責任を持ってそなたの人格を必ず唯一つの物と致す。…今は意味が分からぬかと思うが、勝手に協力させて貰う」
「ちょっと…待て。…本当にちょっと待ってろ佐助ぇぇぇ居るんだろぉぉぉ!!!」
「!!何処へ行くのだ、早まるな!」
「違う!違うから本当に大人しくしていろ分かったな!!」
(幸村と鍛練している場所から少し離れた所)
「…ねぇ佐助。あんた何してくれてんの」
「何って?…まぁ普通にあんたが旦那の前でだけ人格違うんだよねっていうことを言っても面白くないっしょ?」
「面白くない!?…、…やっぱり嫌な予感はしてたんだよねぇ…。幸村が可哀想だよぉ…」
「え?…旦那が?」
「佐助の話を鵜呑みにしちゃってるからさー、凄く責任を感じてるみたい…悪いことしたなぁ」
「ああ、やっぱり鵜呑みにしてるんだ。じゃぁあんたの偽二重人格が治るのも時間の問題だね」
「え!?…どーゆうこと?」
「旦那はあんたの二重人格が本物で、しかも自分のせいだと思っちゃってる」
「うんー」
「あの人は本気であんたを治しにかかるよ?」
「うんー…」
「根負けして本当のことを自ら言うのも時間の問題…っていうか、もう言いたいでしょ?」
「うんー……ん?」
「ね?あんたが自分から言う切っ掛けを俺様は作ってあげたの」
「…お、…おお。本当だぁ」
「まぁ何日もつかは分からないけど。…でもさ、あの本当に熱い旦那にさ?…あんたの偽物の熱さ、敵うと思う?」
「……思わない」
「だよね。ま、あの人格のあんたは意地っ張りだし?今だって俺様を呼び出すのに取り乱したように見せ掛けて…旦那の前での口調は全く変わってないし」
「そうだねぇ、自分でもビックリしたよー」
「もう殆どホントの二重人格っぽいよねー、今日改めて俺様もビックリしちゃった」
「むー…そんなつもりは全くないんだけどねぇ」
「だからこそ、俺様がそのまま本当のあんたを旦那に話しても意味無いと思ったの。分かる?」
「…分かる」
「ん、良い子良い子」
「はにゃぁ、頭撫でないでよぅ…」
「今みたいなあんた、旦那の前で見せられる?」
「無理」
「あはー、手強いねぇ。ま、いいや。何れ旦那はあんたの本性に気付くだろうし、今の内に自分から曝け出しといた方がいいと思うよ」
「…頑張る」
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朝考えたネタって夜考えたネタよりよく分かんない。
朝起きて直ぐくらいにね、突然光秀様意外のキャラも考えないとなぁとか思ってね、…テキトーに書いたネタだったんだよね。
冒頭辺りの翌日になる直前である
「ほんとにー!?…え、なにを?」
までが朝起きて直ぐ書いた部分。
寝起きでよく書けたな…笑
しかし意外と広がった(^-^)逆にびっくりした
若干無理矢理な気はするけど気にしてはいけません。
へたっぴウインク意識しましたがそんな可愛い話ではないということも気にしてはいけません。
続きます。流石に(笑
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