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伊兄弟


「そこで何をしているの」

イタリアは尋ねた

「死ぬんだよ」

ロマーノは答えた

「誰も兄ちゃんに死んで欲しいなんて思ってないよ!」


イタリアは叫んだ

「いや、俺は死ぬんよ」

ロマーノは決心した

「死んじゃダメだよ」

イタリアは泣いた

「そんなに俺が必要なのか」

ロマーノは呟いた

「必要だよ、兄ちゃんと俺でイタリアなんだから」

イタリアは嘆いた

「じゃあ生きるよ」

ロマーノは微笑んだ

「ああ良かった」

イタリアはロマーノの手に触れた

「お前が居なかったら大変な事になってた」

ロマーノはイタリアを抱き締めた

「もう死ぬなんて言わないでよね」




イタリアは笑った

ロマーノも笑った

二人で笑いながら泣いた








きちこうが正しかったら



兄ちゃんとあのこ







此所はいつでも湿っぽいな、と思いながら雨で濡れた石畳の小道を早足で歩く。
本当は来ちゃいけないんだけど、上司とアーサーに頭を下げてイギリスまでやってきた。
どうしてもジャンヌに会いたかったから。自分から見捨てといて都合のいい男だ。
連れて行かれる時は見て見ぬ振りしたくせに自己嫌悪に陥ると懺悔をしなければと思う。
全く、愛の国が聞いて呆れる。


もう、自分の都合で国民の事傷付けない。俺も丸くなったんだよ。前みたいに無茶しないし、国民の事を平等に考えられる余裕も出来た。



兄ちゃんとあのこ







此所はいつでも湿っぽいな、と思いながら雨で濡れた石畳の小道を早足で歩く。
本当は来ちゃいけないんだけど、上司とアーサーに頭を下げてイギリスまでやってきた。
どうしてもジャンヌに会いたかったから。自分から見捨てといて都合のいい男だ。
連れて行かれる時は見て見ぬ振りしたくせに自己嫌悪に陥ると懺悔をしなければと思う。
全く、愛の国が聞いて呆れる。


もう、自分の都合で国民の事傷付けない。俺も丸くなったんだよ。前みたいに無茶しないし、国民の事を平等に考えられる余裕も出来た。

普洪


を書こうと思ったけど絶賛スランプ中につき断念/(^o^)\







夕食の後、一人分の食器を洗う。あなたのいない食卓は寂しくない。忙しいあなたと結婚して随分と経つから、もう慣れてしまったのかしら。
いつしか廃れたおやすみのキスも二人で抱き合って眠った事も、今思えば少しくすぐったい気もする。今でも出来たら、なんて思うけれど。
騒ぐ音の隙間からテレビを聴いていたら、

英英

気付くと目の前には昔の俺が立っていた。世界中を暴れ回っていた頃の俺。重いカトラスをくるくると回しながらやたら高圧的な目で俺を見下す。
「なあ、お前カネ持ってンだろ。俺の大嫌いな奴に似てた髭に聞いたんだよ」
「はァ?」
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