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話題:創作小説




扉を開ける勇気


僕はいつもそれを試されている。


そして


その先に出会う人


嬉しいような
怖いような


いつも気持ちは不安定。



この先にいる人はどんな顔で僕を見るのだろう。



僕はドアノブに手をかける。



気になる


気になる


気になる・・・。



のぞき窓があれば
誰がいるのかすぐわかるけれど
生憎この扉は心の扉。



向こう側が一切見えないんだ。


誰かがノックした。



トントン

トントン




まさか
僕に逢いに来たの・・・?


気になる



気になる


気になる・・・。



だけど誰なのかわからない


いや知るのも怖いのかも




でも見たい



見たい


見たい・・・。




妄想の中で色々な顔に変形する人



僕と出会ったら
笑うの?

泣くの?


怒るの?



知りたい


知りたい


知りたい・・・。



知ってみたい。




僕は思わずか細い声を出した。



「は、はい・・・」



なんだろうこの気持ち



イメージの中の貴方に今すぐ
逢いたくなった。




逢いたい



逢いたい・・・。




僕は心の扉を開いた・・・。





元の僕に戻れる気がしたから。



ドアの先を見つめる







そこにいたのは



そこにいたのは





三年前の



笑顔一杯の




君だった・・・。



君だった・・・。




君だった。













僕だった。
















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