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13/12/26 01:20 (:事件)
王将社長射殺 「わずか数十秒」間隙つ く一瞬の 犯行から浮かぶ「計画性」
王将社長射殺
「わずか数十秒」間隙つ く一瞬の
犯行から浮かぶ「計画性」
中華料理チェーン「餃子の王将」を、全国に 展開する王将フードサービス(京都市山科区) の社長だった大東(おおひがし)隆行さん(7 2)が本社前で射殺された事件は、26日で発 生から1週間。防犯ビデオの映像などから、発 砲から逃走まで犯行時間は19日午前5時45 分前後の数十秒間にほぼ絞られた。わずかな間 隙をついた犯行に緻密な計算が伺えるが、詳し い手口や犯人像は依然として謎のまま。京都府 警山科署捜査本部は、背景には大東さんをめぐ るトラブルや怨恨がある可能性が高いとみてい る。
■出社直後の襲撃
事件当日の大東さんは午前5時半ごろ、いつ ものように妻に見送られ、自ら社有車のハンド ルを握り、山科区の自宅から南西約1キロの本 社に向かった。普段は早朝に出勤し、本社前を 清掃するのが日課だった。
近くの防犯カメラが駐車場に向かう大東さん の車とみられる映像の後、本社別棟のセンサー ライトが点灯し、カメラの前を横切る人影のよ うなものを写したのは同45分ごろ。ほぼ同時 に拳銃発砲に伴うとみられる光が複数回写って いた。
その直後には、西から東の幹線道路の市道方 面に向かう車両のライトが写っていた。複数の 光は、車のテールランプの可能性もあるが、大 東さんは降車直後に襲われたとみられ、発砲か ら逃走までわずか数十秒の犯行だったとみられ る。
犯人は下見を繰り返して大東さんの日頃の行 動を熟知し、駐車場横の本社別棟の駐輪場付近 で、待ち伏せていた可能性が高い。
■百数十万円手つかず
車を降りたわずかな隙に襲われ、至近距離か ら腹や胸を4発撃たれた大東さんは内蔵を損 傷、大量の出血で午前6時ごろ死去した。
同27分、社員の1人が業務連絡のため大東 さんの携帯電話を複数回鳴らしたが応答はな かった。同58分、出勤してきた別の社員が、 うつぶせに倒れている大東さんを見つけた。
一方、大東さんは、スーツに入れていた財布 などに十数万円を持っていたが、物色された形 跡はない。車にも百数十万円の現金が手つかず で残されていた。
金銭目的ではなく、トラブルをめぐる恨みに よる犯行との見方を強めた捜査本部は、本社の 社長室を検証。大東さんのスケジュールやアド レス帳など40品目の分析を進めているほか、 25日には遺族の協力も得て自宅も検証した。 会社関係のトラブルのほか、個人的な人間関係 も視野に入れる。
単独犯とみているが、逃走を助けた共犯者や 犯行を指示した人物がいた可能性は否定でき ず、犯人像を描くには至っていない。
■物証は弾丸と薬莢
残された手がかりは、大東さんの体内などか ら見つかった25口径自動式拳銃の4発の弾丸 と、現場近くに散らばっていた薬莢(やっきょ う)だ。
銃口の内径が約6ミリと、拳銃のなかでも比 較的小型で、手のひらに収まるサイズの25口 径拳銃は、大型の拳銃に比べ威力は劣るが、持 ち運びに便利。発砲時の反発や音は少なく、海 外では護身用など広く流通している。
捜査本部は、弾丸などを詳しく鑑定し銃ごと に異なり「銃の指紋」といわれる銃弾の「線条 痕」や、製造元の特定を進める方針だ。
また、犯人が現場東側の幹線道路の市道を 使って車両で逃げた可能性が高いことから、周 囲の防犯カメラや近くを通過したタクシーなど のドライブレコーダーの映像分析も進めてい る。
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