マー君、メジャー挑戦！
恩師ら喜びと 期待「世界で活躍を」


プロ野球楽天の田中将大投手（２５）が新ポ スティングシステムで米大リーグ移籍を目指す ことについて、楽天球団が２５日に容認。被災 地の星であり、出身地・兵庫県伊丹市の星でも ある「マー君」が、ついに世界に羽ばたくこと になった。「今度は世界一になって」「復興を 目指して自分も頑張る」−。伊丹市や被災地か ら、温かいエールが送られた。

田中投手が中学時代に所属した兵庫県宝塚市 の硬式チーム「宝塚ボーイズ」の奥村幸治監督 （４１）は「本人の意向を球団に認めてもらえ たのなら、よかった。将大も自分の考えを通す だけでなく、周囲が納得して認めてもらった上 で大リーグに挑戦したかったのだと思う。その スタンスはイチローが大リーグ挑戦したときと 同じで、立派だと思う」と喜んだ。

大リーグではヤンキース、ドジャースなど複 数の球団が獲得に関心を示しているが、奥村監 督は「行く球団によって環境は変わると思う が、将大が米国の野球に適応しながら、結果を 出していく姿を見たい」と期待を寄せた。

伊丹市の後援会「田中将大伊丹後援会」の事 務局長を務める伊丹商工会議所の植木稔博専務 理事（５１）も「頑張って今度は世界一を目指 してほしい」と笑顔を見せた。

楽天の日本一に沸いた東北。世界に羽ばたく 姿は、東日本大震災からの復興を目指す被災地 の人へ、再び勇気を与える。

岩手県釜石市の建設業、阿部隆博さん（３ ４）は「球団が認めるか心配していた。メ ジャー挑戦は自分のことのようにうれしい」と 笑顔。被災地では、復興の遅れも指摘されてい るが、「マー君が帰ってきたときに見違えるく らいの復興を目指して、自分も頑張りたい」と 話した。

同市の主婦、川崎敏枝さん（６５）は「寂し い気もするけれど、マー君は東北が生んだスー パースター。どこへ行っても応援します」と エールを送った。