14/01/17 00:26 (:世界)
仏大統領、不倫で窮地に 私生活に寛容な国民「ファーストレディーは誰なんだ」


仏大統領、不倫で窮地に
私生活に寛容な国民
「ファーストレディーは誰なんだ」

女優との不倫密会が暴露されたフランスのフランソワ・オランド大統領(59)が窮地に陥っている。14日の年始会見に登場し、「私たちにとってつらい時だ」と語り、ショックを受けて入院した事実婚パートナー、バレリー・ トリルベレールさん(48)との関係が苦境にあることを認めた。大統領であってもプライベートは詮索しないという寛容さがフランスの伝統だが、過去にも事実婚パートナーを乗り換えたという前歴があり、“針のむしろ”状態だ。 国内ではオランド氏の優柔不断な姿勢に対し、 「ファーストレディーは誰なんだ」との論争が巻き起こっている。

◆来月に訪米予定

約600人の報道陣が詰めかけたエリゼ宮の会見会場。欧米メディアによると、オランド氏は冒頭から2時間以上、不倫問題にまったく触れなかった。記者が「今もトリルベレールさん はファーストレディーなのか」と遠慮がちに聞くと、「誰でも私生活で大変な時期がある」 と、渋々答えた。

会見では、芸能誌クローザーの10日発売号が写真付きで報じた女優、ジュリー・ガイエさ ん(41)との密会を否定せず、発売直後に表明したクローザーに対するプライバシー侵害の法的措置も撤回した。

その上で、「私的な問題には私的に対処する。それに関して議論する場ではないし、その時でもない」と、それ以上の質問をはねつけた。ただ、2月にトリルベレールさんも同行する訪米が予定されており、その前に2人の関係がどうなっているかについて改めて説明する意向を示した。

◆国民は私生活に寛容

フランスではメディアも国民も公人の私生活に寛容で、過去にも不倫や隠し子騒動が不問にされてきた。今回も発覚後の世論調査で「不倫問題を気にしない」との回答が77%に上った。

ただ、ファーストレディーが事実婚パートナーであることから今後の2人の関係が焦点になっている。

ジャーナリストであるトリルベレールさんをパートナーとする以前、オランド氏は社会党の同志であるセゴレーヌ・ロワイヤルさん(60)とやはり事実婚の関係にあり、4人の子供をもうけた。フランス通信(AFP)によると、オランド氏は2007年ごろからトリルベレールさんと交際を始めたとされるが、この年にロワイヤルさんが大統領選に出馬した際には、パートナーとして振る舞っていた。

「オランド氏はどちらの女性を選ぶべきかで何カ月も優柔不断な態度をとり続け、その優柔不断さが彼を今後も悩ませることになるだろう」。AFPはこうした伝記作家の見方を伝えた。

オランド氏は大統領府をスクーターで抜け出し、近くにあるガイエさんのマンションに通っていたといい、パリっ子でなくても「どちらがパートナーなのか」と、勘ぐりたくなる。

◆税金でスタッフ雇用

一方、野党は、トリルベレールさんが大統領府に住み、税金でスタッフ5人を雇っていることを問題視し、「ファーストレディーでない人が税金を使っている」などと批判している。

「ガイエさんとの関係を断てば許すつもりのようだが、オランド氏の気持ちを確認したいと考えているようだ」

仏メディアによると、トリルベレールさんはなお寛容な姿勢を示しているというが、いつ愛想を尽かしてもおかしくない。
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