13/12/29 01:52 (:子供)
「5割以上で英語授業」が現実…勝負は 幼稚園から始まっている


「5割以上で英語授業」が現実…
勝負は幼稚園から始まっている

《親たちの間で年々高まる早期英語教育熱。 幼稚園や保育園でも英語教育が盛んに行われて いるが、仙台市郊外にある高森明泉幼稚園で は、外遊びから昼食まで、1日中英語環境で過ごす「プリミアスクール」が人気を呼んでいる。園児には「アレックス」「クラウディア」 など英語名をつけ、教室では日本語は聞こえてこない。まるで海外の幼稚園のような同スクー ルには、出生届と同時に申し込む親がいるなど、教育熱心な親たちのあこがれの的。園で使 用されている英語教材も、国内外で注目を集めているという。(阿部佐知子)》

■母語を学ぶように

仙台郊外にある明泉幼稚園。先進的な英語教育を進める同園には、年間200人以上の教育関係者らが見学に訪れている。とはいえ、同園のシステムをそのまま取り入れることは難しい。そこで注目を集めるのが、同園が開発し、 実際に使用しているオリジナルの英語教材「グレープシード」だ。

幼児向けの英語教育では40年以上の歴史を持つ同園だが、年々、「使える英語を教えてほしい」という声が高まっていった。ダニエル・ ファンガー園長を始め園のスタッフが新たな教材を探したが「思うようなものが見つかりませんでした」。「りんご=アップル」と教え込む 教材はたくさんあるが、「母語を習得するように自然に学ぶ」ことを目指したものがない。そこで、平成17(2005)年から、ソフトウ エア開発会社のグレープシティ(仙台市)と共同で、オリジナル教材の開発に着手した。

明泉幼稚園でのこれまでの英語教育の実績と、ヨーロッパでの第二言語教育の研究を踏まえた上で、米国の言語学者数人に依頼。アニ メーションや歌をふんだんに使い、母国語を学 ぶように自然に会話を身につけることができるビデオや絵本などの教材を作り上げた。英語学習にしっかりと時間をかけてもらうため、家庭用教材もセットにしたことも特徴だ。

■もはや珍しくない!幼稚園での英語教育

19年春に、年中児、年長児を対象に試験的に導入。すると数カ月で、「子供たちの意欲や英語の習得、特に自分から英語を話そうという対話の場面で、これまでの教材を使ったときとは明らかな違いがみられた」(ジェフ・リー講師)。自信をもった同園では、翌年には英語教育に熱心な韓国の幼稚園に教材を紹介。評判がよく、国内外で「教材を使いたい」という幼稚園が増加。現在は日本国内の60園のほか、韓国で350園、中国、モンゴル、インド、マレーシアなどのアジア諸国を中心に16カ国で 使われている。また米国ミシガン州の小学校でも、移民が多い地域などでの子供の英語力向上 のために、採用されているという。

日本では、小学校での外国語活動が23年に なってやっと必修化されたが、実はすでに就学前から英語に親しむ子供は少なくない。

ベネッセ教育総合研究所が8月に発表した 「幼児教育・保育についての基本調査」では、 保育時間に英語を教える幼稚園は、58%にのぼる。

またリクルートライフスタイル(東京)が運営する「ケイコとマナブ.net」が行った、子供の習い事アンケートによると、小学生以下の子供の場合、英語は「今やっている習い事」 ランキングで「リトミック・体操」「水泳」に次いで第3位。「今後習わせたい子供の習い 事」では、「水泳」に次ぐ第2位となっている。ちなみに、小学生の場合は、英語が、習わせたい習い事のナンバーワンだ。

幼児が英語を学ぶ。それはもはや珍しいことではなくなっている。
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