薔薇の愛

2024.2.25 Sun 06:27 :囁き
利他の精神

「トンネルの話」

とある村がありました。
その村には学校がありません。
その村の子供たちは毎日３時間かけて山を越えて隣町の学校まで通っていました。
山にトンネルさえあれば、30分で学校に行けます。
その村のあるおじいさんが「子供たちのために私が掘ろう！」と思い立ち、一人でトンネルを掘り始めました。
村人たちは「そんなの無理だよ。大変だよ」と口々に言いました。
しかし、おじいさんはその言葉を耳に入れずに雨の日も風の日も一人で掘り進めました。
さすがに一人で掘っているので体に負担がかかりおじいさんは寝込んでしまいました。
しばらくして山のほうが騒がしいとおじいさんは気付き、山のほうを見ました。
そこには村人たちがおじいさんが掘っていたトンネルを掘り進めているではありませんか。
村人たちはおじいさんの心を思いを感じておじいさんのかわりにトンネルを掘っていました。
そして、トンネルは完成して、子供たちは隣町の学校まで30分で通えるようになりました。

これが利他の精神です。

もしも、これが逆の考え方なら？

おじいさんがトンネルを掘っていました。
村人たちが「何してるの？」と聞くと「これは俺だけが通るためのトンネルだ！　だから、誰も完成しても通るな！」と言ってきました。
雨の日も風の日も掘り進めました。
さすがに一人で掘っているので体に負担がかかりおじいさんは寝込んでしまい、トンネルは完成しませんでした。
そして、村人たちは誰もトンネルを掘り進めようとはしませんでした。
なぜなら、おじいさんは自分だけのためにトンネルを掘っていたから、誰も手伝いません。

これが利己的です。

みなさんはどちらがよいですか？

利他の精神には人・物・お金が集まってきます。





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